小児科 すこやかアレルギークリニック

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難治であればこそ
2009年06月18日 更新

当院は、遠路から受診される患者さんが多いです。

先日受診された赤ちゃんは、生後間もなくより湿疹があったため、地元の2件の皮膚科を受診されていました。1件目は診断名は告げられず、2件目は乾燥肌と診断されていました、しかし、通院しても良くならず、処方されていたステロイドについての説明もあまりなかったそうで不安になったために、当院を受診したそうです。

一般的に小児科も皮膚科も患者さんが多いため、一人当たりに時間をかけられない医院が多いようです。往々にして説明不足に陥り、しかも治療に抵抗性だと親御さんの不安は一層増加していくと思われます。

どこでどういう風に当院を目指して受診されるのかよく分かりません。当院をご指名で受診される場合は、期待を持って受診されていると思うと、自分の持てる知識全てで対応したいと思います。

先の赤ちゃんはアトピー性皮膚炎と診断されました。もちろん、私の診断の根拠をお伝えしました。いつもの話ですが、診断が違っていると、過小治療になり、改善する方向に持っていけません。アトピー性皮膚炎だとキチンと納得することで、落ち込む気持ちもある反面、すぐには治らない病気なので、アトピーを克服しようとする強い思いも芽生えてくるものと思われます。

診断をキチンとつけても、症状を改善させなければ意味はありません。その場合、既になされている治療がどうして効かないのかを考えなければなりません。申し訳ないのですが往々にして説明が足りないことが多いので、じっくりと時間をかけてこれまでの状況を伺うと、薬の塗り方が足りなかったり、悪化要因の見逃しだったりと治療が有効でない理由が分かってきます。ステロイドに対する誤解が理由であることもあります。そういうケースも少なくないので、当然、正しく理解して頂けるようにしています。

アトピー性皮膚炎は難治性のことも多いですが、1週間もあれば現時点の症状を改善させることは、さほど難しいことではないと思っています。良くならない理由を考えて、対処するとかなりの確率で改善します。それでも良くならなければ、別の理由があるからなので、それを考えて次の対処をすれば良い訳です。ある意味、対処しやすくなると思います。

改善していないのに、同じ薬を出し続ける医師もいますが、何故だろうと思ってしまいます。困っている患者さんから頼られれば燃えるし、是が非でも何とかしてやろうと思います。医療にはこの気持ちが大切なんだろうと思っています。

自分としては、どんな患者さんであっても逃げずにキチンと診断し、悪化要因を考えて持てる知識を駆使して治療に当たっているつもりです。それが少しでも評価されているのだとしたら、とても嬉しいことだと思っています。

説明不足で皮膚症状が良くならない患者さんは、かなり多いと思います。一人でも多くのそういった患者さんを改善させるように治療するのが、私自身の幸せにつながると思っています。