小児科 すこやかアレルギークリニック

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まだまだ混乱
2009年06月20日 更新

アトピー性皮膚炎の悪化要因には、様々なものがあります。

皮膚科には否定的な先生が多いですが、乳幼児のアトピーの場合、食物アレルギーが関与が少なくないと言われています。これはお母さん方の方がご存知かもしれません。

当院には市外からも患者さんが多いのですが、ある皮膚科で湿疹の赤ちゃんを診ていたそうです。

通院しても湿疹がよくならないため、お母さんが「食物アレルギーの検査をして下さい」と頼んでも「する必要がない」と検査をしてもらっていなかったそうです。なかなか良くならないので、繰り返しアレルギー検査をお願いすると「そこまで言うのなら」と検査をしたそうです。

結果は、卵白と大豆が陽性だったそうです。食物アレルギーの反応が出て、お母さんは「やっぱりそうだったか」と思われたでしょうし、皮膚科の先生は「しまった~」と思われたかもしれません。

その結果を踏まえての皮膚科の先生の対応は「お母さんが必要だと思えば、除去したらいい」と説明したそうです。これはちょっと無理のある対応ではないでしょうか。つまり、食物アレルギーに詳しい小児科医に紹介して相談すべきではなかったかと思うのです。お母さんも皮膚科の先生が、食物アレルギーまで熟知されているとは考えていないと思うのです。

結局、当院を受診されました。

これまでの経過をよく聞くとアトピー性皮膚炎と診断されました。だとすると食物アレルギーの合併もよく理解できます。お母さんにはアトピーの「ガイドライン」をお示しし、そう診断したことを納得して頂いています。というよりも、アトピーだと薄々気付いておられました。

食物アレルギーの対応についても時間をかけて説明しました。アレルギー検査が高いから、必ずしもその食物がアトピーの悪化要因になっている訳ではないこともお話ししています。その辺は、お子さんの皮膚症状を見ながら冷静に判断すべきなのです。

アトピーの悪化要因としての食物アレルギーは、まだまだ意見の一致をみていないようで、医療現場では混乱しています。これが現状なのだと思っています。