梅雨時は、ぜんそく発作を起こしやすいと言われています。
喘息発作のためにゼーゼー言ったり、夜に寝れなくなったりしているお子さんも少なくないと思います。
当院は、アレルギー専門医を売りにしていますので、昨日お話しした食物アレルギーだけでなく、ぜんそくやアトピーの患者さんなど大勢の方々から大きな期待を寄せて頂いております。福岡の専門病院でトレーングを受けてきた通りに治療に取り組んでおりますので、他院で治療を受けてきて良くならないと当院を受診して下さる患者さんも多いと思います。
その時に、私の心掛けているポイントをお話ししましょう。
まず、ぜんそくは5割しか治らないと言われていますが、そういうお子さんは小学校入学以降はほとんど発作を起こさなくなります。これくらいの年齢で発作を起こすとなると、大人にぜんそくを持ち越してしまうのではないかとある程度の危機感を持つことは大切なことだと思います。実際に、園児と違って体も一回り大きく強くなっているため、風邪を引いても重い発作は起こさなくなってくることが多いと思います。
2008年に出された小児ぜんそくのガイドラインでは、気管支の敏感さについても配慮するように強調されています。つまり、運動時や冷気で咳が誘発されないか注意すべきだと言われています。私も常日頃からその点には気をつけて診察をしています。そうやって診察していると、その患者さんをどのように治療して行ったらいいかがだいたい分かると思います。
ぜんそくの治療は、その患者さんがどれだけ発作を起こしやすいかを考えながら対応しなければなりません。それが専門医と非専門医の治療の差となって表れると思います。
風邪やマイコプラズマなどが誘因になって発作を起こすことがあります。また、この時期のように寒暖の差が引き金になって、発作を起こすことがあると書きました。当院は、入退院を繰り返してきたような重症なぜんそく患者さんもたくさん診ていますし、他の医療機関に比べてもぜんそく患者さんは多いと思います。こういった時期は、さぞかし吸入や点滴を繰り返しているだろうとお思いかもしれません。実は、点滴はしていません。吸入もほとんど行っておりません。実施する必要がないからです。
上越では、子どものぜんそく発作は点滴が必要と思っている親御さんは多いと思います。マイコプラズマでも点滴で治療しなければならないと思われているとしたら、それも正しくないと思います。当院はぜんそくを持っていても、いなくてもマイコプラズマの患者さんに点滴はしないで治療しています。
先を読んで早めに対応すれば、子どもが嫌がる点滴を避けることができます、いや、小児科医は点滴を極力避けるべきですし、それは可能な場合が多いです。
前医で咳が長引く原因をマイコプラズマと何回も診断されていて、点滴を繰り返されていたそうですが、当院でぜんそくと診断し治療を始めたら症状が落ち着き親御さんがビックリされたという方は何人もいます。そもそも、ぜんそくは仮に点滴をして良くなったから「あー、よかったね」という問題ではありません。発作を起こらないようにするのが、本来の治療だからです。ガイドライン推奨の治療を学んでいれば、可能だと考えています。点滴を繰り返すのがスタンダードな治療だと思ってもらったら、お子さんがかわいそうです。
現実問題として、アトピーや食物アレルギーだけでなく、ぜんそくにおいても医療機関における差は存在するのは事実だろうと思います。食物アレルギーでは、必要のない除去をなくすべきだと昨日も書きました。ぜんそくのお子さんの場合も、発作の起こしやすさを察知し、点滴に頼らない治療も広めて行きたいと考えています。
当院でもゼーゼーを繰り返す乳幼児はいます。これはプロでも対応が難しいケースがあるからです。しかし、小学生以上でゼーゼーを繰り返す患者さんは一人もいないはずです。発作や点滴を繰り返している患者さんは、是非とも当院に早めに相談して頂きたいと思っています。


