小児科 すこやかアレルギークリニック

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先生どうしてるかな?
2009年08月14日 更新

お盆休みに実家に行ってきました。

私にとって最も嬉しいことと言えば、おじいちゃんとおばあちゃんに孫の顔を見せることが挙げられます。本当に幸せそうな表情を見せてくれるからです。今の自分にできる最高の親孝行なのかなと思っています。

実家からの帰りにコンビニに寄ってお茶を買ったのですが、そのコンビニである親御さんに会いました。決して偶然ではなく、そのコンビニ店の経営者なのです。その方は、私が前に務めていた病院に通ってくれていたぜんそく患者さんのお母さんでした。

私がその病院を辞めて開院しましたので、もう2年以上会っていませんでしたが、私の実家がお店のすぐ近くにあることもご存知なので、私が突然現れても、すぐに気付いて下さいました。

やはり気になるのはお子さんの病気のこと。「お子さんは調子はどうですか?」と尋ねると「お陰さまで、ずっと調子はいいです」とのこと。もう受験生(高校3年)だそうで、進学予定だと伺いました。

嬉しいことに、患者さんは私のことを「先生どうしているかな」とたまに気にかけるようなことを言ってくれていたのだそうです。

風邪などでたまに受診するくらいなら“絆”は生まれないでしょうが、ぜんそくはゼーゼー、ヒューヒューいって苦しくなるのを繰り返す病気です。症状の軽くないお子さんは予防が大切になってきます。何年にも渡り何度も顔を合わせるし、信頼関係がなければ何十キロも離れた私の元まで受診することはなかったと思うのです。

「大きくなれば治る」と説明している小児科医が多いようですが、ぜんそくが軽ければまだしも、重い場合は大人に持ち越す可能性が高いのはちょっと考えてみれば分かることだと思います。意外と治らないと思って頂いても間違いではありません。つまり「大きくなれば治る」というのは決して正しいとは言えないのです。

当院では、丁寧になることはあっても、治療不足にならないように努力しています。先の高校生も私が診るようになったのは中学生からですが、いい加減な治療をして大人に持ち越すと困るので、最初の受診の際に親御さんと本人に治療の継続の必要性を一生懸命説明しました。それを信じて、何年も私の外来に通って来て下さっていたのです。

ガイドライン通りの治療を行い、ずっと症状は安定していました。最初はぜんそくが治るのかどうか不安がありましたが、最近の状況を伺うと治癒する可能性も充分期待できると思っています。

当院では、ぜんそく患者さんはみんな100%治すつもりで治療しています。慢性の病気を診る時には、患者さんに病気の説明の他に、治療方針と熱意を伝えるべきだと考えています。きっと患者さんにも子どもながらに私の治って欲しいと願う強い気持ちが伝わっていてくれたのなかと思います。

親御さんが子どもの病気の治療に一生懸命になるのは当然です。親子という絆で結ばれているからです。ぜんそくは過小診断、過小治療で症状が安定しないお子さんが沢山います。他の医療機関でよくならないと、当院を受診される方も多いのですが、自分を頼って下さる患者さんにはベストの治療を提供したいと思っています。患者さんの信頼には、技術と情熱で返すべきだろうと思いますので、それも“絆”なのかなと感じています。

これからも“絆”で結ばれた医療を提供できるよう努力して行きたいと考えています。