小児科 すこやかアレルギークリニック

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主治医の役目
2009年08月19日 更新

中学生や高校生にが給食後に運動して、体に蕁麻疹ができたり、ゼーゼーがでるようなアレルギーの病気があります。小学生でもみられますが、高学年が多いようです。

以前も触れたことがありますが、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という名称が付けられています。読んで字のごとく、食事を摂って運動するとアナフィラキシーという強いアレルギー症状が誘発されるという病気です。

当院では何人かのこの病気の患者さんを診ています。ここで大切なのは、何を食べて運動するとアレルギー症状が出るのかを明らかにすることです。

一般的には小麦や甲殻類が多く、果物や野菜でもみられるそうですが、原因食品を特定すれば、それを食べた場合は運動しなければいいし、食べなければ思い切り運動していいのです。それで予防できるのです。

ですから、アレルギー専門医は原因を特定する努力をしています。中には申し訳ないことに、私の力不足で原因食品を特定できないお子さんもいます。

小学生のお子さんで、何度か給食後にじんましんが出て、息がしづらいというアナフィラキシー症状があるのに、給食のメニューを見比べても原因食品が特定できないケースがあります。親御さんには申し訳なく思っています。

夏休み前に親御さんとある取り決めをしていました。夏休みに入ったら、以前そういう症状になった時と同じメニューを食べて、医院の周りを走らせてみることにしていました。原因が特定できていないので、主食、副食など再現して食べることにしました。

実際に食べて、医院のすぐ脇の道を当時と同じような運動量で走って頂きました。大きな病院でしたら、ベルトコンベアーのような運動をする機械があるのですが、小さな医院にはそういったものはありません。過去にショックを伴うような症状が出ていれば、こういったことはやらなかったと思いますが、そこまでの症状は出ていなかったので、原因究明としてやらなければならないと考え、実行することにしたのです。

果たして結果は?。結局、何も起きませんでした。

何も起きずにホッとしましたが、症状が出てくれた方が原因究明の糸口になってくれたのでちょっと複雑な心境ではあります。親御さんとは、症状が出た時の別のメニューを食べて、運動してみようと言っています。

なかなかここまでする開業医は少ないとは思いますが、主治医としての役目を果たすには、これくらいのことはやらないといけないのではないかと考えています。今後も知恵を振り絞りながら、原因を特定する努力を続けていきたいと考えています。