時々取り上げているように10月3日(土)に診療を休みにして「すこやか健康フェア」を開催したいと思います。
中越や下越の方からも参加のご希望を頂いており、いかに現場が食物アレルギーの対応で困っているかがよく分かります。今回のイベントの準備を少しずつ進めていますが、是非とも成功させたいと思っています。
今回のイベントのひとつの売りとして、私の診ている重症食物アレルギーの患者さんのお母さん達からアレルゲン除去食を作ってきて頂きます。
たとえば、卵とミルクと小麦を除去したものであれば、これらに強いアレルギーを示すお子さんでさえも食べることができます。普通の小児科医でさえも見たことはまずないと思います。
エビデンス(医学的根拠)のない医療はすべきではありません。「アレルギー検査が陽性だから食べてはいけない」はエビデンスはありません。一般的には、検査の値が3でも4でも5でも、実際に食べても何ともなければその食材については除去すべきではありません。
食物アレルギーに関して、数字が高くても食べて何ともなければ「勝てば官軍」であり、それがエビデンスです。つまり、私のよく言う「食物負荷試験」をしなければ真実は分かりません。
先程、アレルゲン除去食の話を出しました。「食物負荷試験」をしてその食材を食べられないことが分かれば、除去する必要性が生じ、お母さんは毎日3回アレルゲン除去食を作らなければならなくなります。頭で想像すれば理解できると思いますが、卵、乳製品、小麦、大豆、甲殻類、魚類、魚卵などと除去する品目が多ければ多い程、日頃の食生活は苦しいものになります。ミルクアレルギーがあるから給食の時に牛乳を飲ませないようにした、くらいの単純な対応では済まない話なのです。
当院では重症な食物アレルギーの患者さんを大勢診ていますが、アレルギー検査をすれば、ほとんどのものが検査が陽性となります。「何を食べさせたら良いか分からない」とおっしゃるお母さんにも真面目に対応してきたつもりです。つまり、本当に除去する必要があるのかを解明する必要があるのです。
まずは食べられる、食べられないものを「食物負荷試験」でハッキリさせ、その上でどう調理するかとなります。食物アレルギーの本には、アレルゲン除去食のレシピが載っていますので、これまで何人のお母さんにも貸し出してきましたし、これはいいと思われる本を紹介したり、医院の待合室にもそういった本を置いています。
重症なお子さんのお母さん程、想像以上のご苦労をされていますし、お子さんのためにものすごく勉強されています。結果として普通の小児科医を遥かに超える知識をお持ちです。こういった患者さんには、ごまかしは効きません。私も真正面からぶつかって、逃げずに対応してきたつもりです。いつしか、信頼関係で結ばれてきているように思います。
今回はそんなお母さん達から6品、アレルゲン除去食を作ってきて頂きます。12時から院内展示を始めます。この機会にアレルゲン除去食とはどんなものかをご覧頂きたいと思っています。昨年もやりましたが、結構人気のコーナーでした。
食物アレルギーで重症なお子さんは一握りなため、お母さんが孤軍奮闘されている場合が多いのです。実際にお子さんがいくつもの食品を除去しているお母さんも、同じ仲間として情報交換もできると思っています。そんな方々にも参加して頂き、食物アレルギーの知識を深めて頂きたいと思っています。


