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新型インフルエンザのワクチン情報
2009年10月08日 更新

10月に入って、皆さんご注目の新型インフルエンザのワクチンに関して動きがありました。

接種の優先順位、価格、接種時期などが分かってきました。これは報道でご存知の方も多いと思います。

おさらいしておくと、優先順位は1.医療関係者、2.妊婦と基礎疾患を持つ者、3.1歳から小学低学年までの小児、4.1歳未満の小児の保護者となっています。価格は全国統一で1回目が3600円、2回目が2550円となります。接種時期は医療関係者が10月19日から、妊婦と基礎疾患のある者が11月中から、1歳から小学低学年までが12月中から、1歳未満児の保護者が1月からと決まりました。

まず、当院が新型ワクチンを打てるのかは、これまで繰り返してきたようにまだ決定はしていません。しかし、接種に協力する医療機関は手を挙げればできるようです。8日にでも接種に協力するかという書類が届くようです。

当院は、上越ではトップクラスにぜんそくの子どもを診ていますので、接種をしない訳にはいきません。でも国の決めたスケジュールだと11月中に新型のワクチンを始めることになります。現時点で、当院で打てそうだということになっていますが、何人分のワクチンがいつ入ってくるかは知る由もありません。こんな状況で予約も開始はできません。

今年の季節性インフルエンザのワクチン希望は、とても加熱しています。知り合いの先生の医院では、予約を始めたら1日半で予約が埋まってしまったそうです。新型ワクチン製造の関係で、季節性のものが市場に例年の7割程しか出回らないので数が足りないのと、希望者が多いのであっという間に予約が定員に達してしまうのです。当院でもワクチンが足りずに、昨年当院で受けた方の4分の1が受けられない形になってしまっています。本当に申し訳ないと思っています。

新型ワクチンを是非とも我が子に受けさせたいという親御さんは非常に多いでしょう。ニュースで新型ワクチンのスケジュールが公表された日に、新型ワクチンの予約が始まったものと思った親御さんから、かかりつけに電話が殺到したなんて話もあります。

新型ワクチンのニーズがとてつもなく大きい中で、ぜんそくの子のワクチン開始が11月になるというのが本当なら準備期間が足りなさ過ぎます。今回は新潟県と当院が新型ワクチンの契約をするそうなのですが、当院がぜんそくを大勢診ていることを県が認識していないと思います。当院が優先されるべき11月に少ししか配分されないかもしれません。

個人的には、本来“ぜんそく”を持っていれば優先して欲しいと思っています。ぜんそくなんだけれど、今は調子がよくぜんそくの薬を休止しているお子さんもいます。ワクチンが比較的早い時期に沢山入荷するなら、こういったお子さんにも打てますが、あまり入ってこないなら、新型のインフルエンザの流行が少しずつ拡大している現状を踏まえると、当院で診ている中でも特に重いお子さんを優先せざるを得ません。しかも、その判断は私がしなければなりません。

もしホームページで「新型の予約を始めます」なんて書いたら、当院の受付の電話が鳴り止まないでしょう。しかし、受付では、電話の患者さんがぜんそくがあるかどうか、ぜんそくがあった場合、重いかどうかは判断できません。となると、当院にかかりつけでぜんそくがあり、新型ワクチンの希望者は受診して頂いた上で接種するかどうかを決めるしか方法はなさそうです。

これは国が考えてくれているはずですが、最終的にはぜんそくの有無にかかわらず多くのお子さんいワクチンが行き渡るはずだと思います。しかし、基礎疾患を持つ患者さんの接種が始まる11月に入ってくるワクチンに限りがあるなら、季節性のように早い者勝ちなんてことになり兼ねません。ホームページにいきなり告知して、それを見たタイミングで予約ができたりできないでは申し訳ないので、今回のように新型インフルエンザのワクチンに関して情報があれば、逐一この場で触れていこうと思います。そうやって公平性を出す努力をしようと思っています。

こんな中で、新型の予約をしている医療機関があるとのウワサを相変わらず耳にします。本当にワクチンが確実に確保できて、いついつ打てるという確信があるのならホームページで公開していいと思うのですが、そういう訳でもないようです。本当に患者さんのためなのだろうか?と考えてしまいます。足並みを揃えてもらわないと、患者さんが混乱してしまうと思っています。

当院は子どものアレルギーを中心に良心的に医療をやっているつもりです。小児科医という職業ですので、その収入で生活させてもらっています。ワクチンも医院の収入のひとつです。しかし、“ビジネス”に使おうとは思っていません。季節性のワクチンは当院では1回2500円に設定していますが、今回の新型が1回目3600円、2回目2550円ですから、その点からも当院の良心を感じて頂ければと思います。

当院では、他の医療機関で診断がついていなかったり、過小治療で良くなっていないぜんそく患者さんを大勢診ています。私を頼って多くの子ども達が通院してくれています。そんな子ども達が新型インフルエンザにかかり、ぜんそくが悪化してしまうのは見ていられません。何とかワクチンで確率を減らせるものなら減らしてあげたいと思っています。

先程、もしかしたら重症のぜんそくの患者さんを優先させて頂くと書きました。国がぜんそくなどの基礎疾患を持つ患者さんを優先するという方針を打ち出しました。できれば軽いぜんそく患者さんも含め、当院で診ている患者さん全てに新型インフルエンザのワクチンが接種できるようにキチンと配分して欲しいと願っています。

11月から1月にかけてでしょうか、どの小児科にも新型ワクチンを求め患者さんが殺到することでしょう。それにしても方針の決定が急で、あまりにも準備期間が少ないのです。正直、今から生きた心地がしません。しかし、自分の診ている子どもは自分で守らなければなりません。私の専門であるぜんそくの子なら尚更のことです。

新型インフルエンザのワクチンのことで、現時点で言えることはこれくらいです。少しでも多く配分されることを祈る気持ちです。また情報が分かりましたらこの場で触れますし、親御さん達も新型ワクチンの情報に常に気を配っていて頂きたいと思っています。