ここ上越でも、新型インフルエンザによる学級閉鎖をする学校がパラパラとみられるようです。
現場では、基礎疾患を持つ患者さん達にようやく新型インフルエンザのワクチン接種が始まろうとしているところであり、親御さん達も気が気でないと思います。流行が急速に進まないことを祈っています。
当院でも、親御さんの気持ちは理解しつつも、重症のぜんそく患者さんを大勢診ているため、順次接種を進めていきたいと思っています。
さて、今年は季節性インフルエンザのワクチンが不足していることはご存知だと思います。それは当院でも状況は変わりません。先日もお知らせした通り、日々季節性のワクチンを接種しているうちに判明したことなのですが、若干ですが余裕が出てきました。
中には当院かかりつけで、お断りした患者さんも結構多く、申し訳なく思っています。今更言い出しづらいことではあるのですが、余らせる訳にはいかず、予約しそびれて不安に思っている患者さん達に役立ってくれればと思い、予約を再開させて頂くことにしました。
先日、N市から皮膚科に通っているにもかかわらず、症状が良くならないと当院を受診されたお子さんがいました。確か10歳くらいだったのですが、聞いて驚きました。卵アレルギーがあるからと、インフルエンザのワクチンをこれまで一度も受けたことがないとおっしゃるのです。
よほど重度な卵アレルギーと思いきや、家ではプリンなど卵のたっぷり入った食品を食べています。ワクチンを接種して、卵アレルギーのために具合が悪くなるなんて、到底考えられないことです。多分、小さい頃小児科医に接種してはならないと言われ、それをひたすら守り通していたからだと思います。
季節性ワクチンも際限なく余裕がある訳ではありませんが、卵アレルギーなどで他の小児科で断られたなど接種できずに困っている患者さんがいれば、是非連絡を頂きたいと思っています。当院は、どの小児科よりも卵アレルギーの強いお子さんを大勢診ています。今年も卵白がクラス6や5でも一人も断ることなく、無事に接種しています。中には、ある小児科で断られた患者さんが70キロの距離を遥々ワクチン希望で受診され、問題なく接種しています。
いつもなら1月くらいから季節性インフルエンザが流行してきます。今年は新型インフルエンザの影響で雰囲気が異なりますが、例年では11月ころが季節性ワクチンの最盛期(?)を迎えます。新型に目が行きがちではありますが、今は国や県の対応の遅れもあり、待って頂くしかありません。今のうちに季節性インフルエンザに備えて準備はしておきたいところです。
当院かかりつけの患者さんでぜんそくの有無にかかわらず、季節性ワクチンを受けられずにお困りの方は4日(水)から予約を受け付けますので、ご連絡ください。当院かかりつけに限らず、打てずに困っている方もお電話ください。ただし、当院は小児科ですし、限られたワクチンなら子どもに打つのが筋だと思いますので、お子さんのみに限定させて頂きたいと思っています。
季節性と新型でワクチン接種の間隔を1ヶ月空けないといけないとお思いの親御さんもいらっしゃると思います。そんなことはありません。一般的には1週間空けて頂ければ充分です。これから新型ワクチンも徐々に打てるようになってきますので、計画性をもって予定を立てて頂きたいと思っています。
ビックリされる方もおられるでしょうが、国は新型ワクチンと季節性ワクチンも、新型が国産であることが前提ですが、「同時接種」を認めています。同時というのは右腕と左腕という意味です。その日のうちにできるのです。
医院からすれば、「同時接種」はワクチンがアンプルと言って専用の容器に入っていれば区別はつきますが、細い注射器につめてしまえば区別は困難です。「同時接種」には細心の注意が必要です。しかし、患者さんからすれば、一緒に接種できればそれに越したことはないでしょう。お子さんには痛いことが2回も起きるのですが、親御さんにしてみれば何度も医院に来なくて済むので、大いに助かるのではないかと思っています。
当院は14日から新型ワクチンの接種を始めますが、ぜんそくの重い幼児が対象です。ぜんそくが重くなるのは新型インフルエンザだけでなく、季節性でも同じことが言えます。しかし、当院の選定した重症な患者さんの中にも季節性ワクチンを打ちそびれた患者さんがいらっしゃるのです。時間的余裕もそんなにないですし、その方々には「同時接種」をする予定です。それが患者サービスだと思っています。
当院のスタッフからは「同時接種」をする場合は、間違いがないよう時間帯を別にして欲しいという希望もあります。時間は確認して頂きたいと思っています。念のために言っておきますが、当院では新型ワクチンはまずはパルミコートやフルタイドなどの吸入ステロイドを連用している幼児と重い発作を起こしやすいお子さんを最優先に行います。次回以降、フルタイドやアドエアを使用している小、中学生に接種していきたいと思っています。「同時接種」は当院で重症なぜんそくの治療を受けている方で、しかも季節性ワクチン未接種の患者さんに限定されることをご理解ください。
季節性ワクチンも数に限りがありますので、定員になり次第予約は中止させて頂きます。予約ができずに困っているお子さん達が一人でも多く接種できるようにと思っておりますので、お電話頂きたいと思っております。


