小児科 すこやかアレルギークリニック

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「そこしか行ったことがなかった」
2009年11月11日 更新

当院では、新型インフルエンザのワクチン接種を14日と21日の土曜に私が指名した重症なぜんそく患者さんのみに行います。

ようやく対象のほぼ全員に連絡が行き渡ったようです。以前も書いていますが、次回はフルタイドやアドエア、キュバールといった吸入ステロイドを連用している小学生以上のお子さんを対象にしたいと思います。こういった患者さんは、当院では数百人いて、こちらから連絡を取ることは難しいため、第二弾として当院に配分される本数が分かった時点で計画を立て、ホームページと院内掲示で電話にて予約を開始したいと思っています。

配分される本数によっては、オノンやシングレアのみを連用しているお子さんは含まれませんので、ご注意ください。2週間ごとにワクチンが入荷するようですので、第三弾の時には抗アレルギー薬のみのお子さんの募集をかけられるのではないかと考えています。

先日、お子さんの皮膚がカサカサすると初診の患者さんが当院を受診されました。

乳児期に湿疹がひどく、近くの小児科に通い続けていました。経過を聞いて「アトピー性皮膚炎だろうな」と考えながら、お母さんの話を聞いていました。ステロイドをずっと塗り続けていましたが、診断名は最後まで告げられなかったそうです。途中、皮膚科にも行ったそうですが、やはり診断名も含めほとんど説明なく、ステロイドや抗生剤の混合した塗り薬が処方されていました。

敢えて言わせて頂きますが、各医師が我流の医療をやっているように思えてなりません。ガイドラインを片手にお母さんに説明し、最初は「えっ、そうなんですか」と驚きの表情をされていましたが、最終的には納得して頂きました。アトピー性皮膚炎を取り巻く医療は、まだまだだなと考えさせられました。

アトピー性皮膚炎があると、食物アレルギーやぜんそくを合併しやすいと言われています。食物アレルギーはなさそうですが、「ゼーゼーしたことありますか?」と聞いてみると、「ハイ」という答えが…。いくつか症状を確認し、ぜんそくがあることが判明しました。これも“風邪”という診断で、ホクナリンテープなどが処方されていました。こちらから聞きにいって、ぜんそくの存在が明らかになりました。

当院にしてみれば、良くあることですが、その都度ガッカリさせられます。前主治医は「これくらい診れる」と思っているのでしょうが、本当に対応できていたでしょうか?。

お母さんはつい最近、当院の存在を知ったそうです。もう2年以上も上越市内で診療しているんですが…(汗)。まだまだ、当院の知名度は低いようです。お母さんに「そこしか行ったことがなかったから」と言われました。つまり、2カ所行ってみて、初めて診療内容を比べることができる訳です。

小児科のメインは感染症です。風邪や胃腸炎、水ぼうそう、手足口病、最近はインフルエンザなどを診ています。これは、小児科医が毎日、何年にも渡って診ているので紛らわしくない限りは、どの小児科医も診断は間違いません。

一方、アレルギーは的確に診断されていないケースが目立ちますし、その結果、治療も症状を抑えるに相応しくない方法が選択されていることも多々あります。新生児や循環器はかなり専門性の高い分野なので、ほとんどの小児科医が専門医に紹介状を書くことが日常的に行われています。普段の診療の中で、小児科医の実力差が最も出やすいのがアレルギーであろうと思っています。

ぜんそくを“マイコプラズマ”と診断している小児科医もいます。マイコプラズマはそれ用の抗生剤がありますが、当院では内服薬で対応しています。本物のマイコプラズマでも点滴に至ることは、まずありません。当院は必要のない、痛みを伴うことは極力避ける方針です。診断でつまずいて、「念のため点滴していきましょう」と結果的に必要のない点滴を繰り返されているお子さんも少なくありません。それでも点滴などの医療費は請求されます。ここが医療のおかしなところです。正しくないことをした時は、減収などのペナルティを与えるシステムを作れないかと思います。

開業医は、私にも言えることかもしれませんが、間違ったことをしていても誰も指摘してくれません。だから診断も治療も正しくないことが継続されているケースが繰り返されているのだと思います。

時々書いていますが、アメリカでは「セカンドオピニオン」という制度があります。日本では患者さんが自分のやられている治療が正しいのかどうかを判断する方法は限られます。アメリカには、別の専門医に診断を仰ぎ、治療が適正かどうか判断してもらうシステムがあるのです。

お気軽に当院にいらして下さい。往々にして小児科は診察が速く、説明不足と言われても仕方のない状況が繰り返されています。私はそれを変えたいのです。

主治医が代わることに不安を覚える方もいらっしゃるでしょうが、診断や治療が適切でなければ通院する意味はないのではないでしょうか?。お子さんに今行われている治療に不安があれば、相談に乗りたいと思います。