今週に入って、上越では新型インフルエンザが流行してきました。
近くでも倍、倍と患者が急増し、休園となった幼稚園があります。妙高市からもインフルエンザの患者さんが来ており、新潟市などでは流行に陰りが出てきているようですが、上越地方でも遅れて流行期に入ったようです。
ぜんそくの多少の悪化なら仕方ないですが、重い発作で入院したり、脳炎脳症の患者が出ないことを祈るばかりです。
これまで下越、中越の小児科の先生がこなされてきた膨大な仕事を私もしなければならなくなってきたようです。つまり、大勢の子ども達にインフルエンザのワクチンを接種しつつ、インフルエンザの患者さんの診療をする、というものです。
当院には、他にもやらなければならないことがあります。アレルギーで初めて当院を受診する患者さんに時間をかけて説明しなければなりませんし、インフルエンザ流行により間もなく中断せざるを得ないのですが「食物負荷試験」もまだやっています。
確かにインフルエンザの患者さんが多く受診してくると、これらのアレルギーで困った患者さんに時間をかけていると、その子ども達がインフルエンザをもらってしまうかもしれません。その確率はあります。しかし、アレルギーで困り果てて当院を頼って受診される患者さんに「混んでいるから」と話半分で帰す医院が多いでしょうが、そうしないのが当院の役目だと思っています。今のところ、インフルエンザの患者さんもすごく多くはないし、別の入り口から入って頂き診察しています。その辺は充分気を遣っているつもりです。状況を見て考えますが、しばらくはこれまでの“当院らしい”対応をしていきたいと思っています。
さて、ワクチンについてお話しすることがあります。
17日、診療していてスタッフがいきなり1枚のファックスを持ってきました。「何だろ?」と思って読んでみると、次回の新型ワクチンの当院の割り当ての報告書でした。いつもこんな感じで、いきなり報告されてきます。ただ、ワクチンがいつ届くかが記載されていません。前回が12日に届きましたので、多分2週間後の今月末のことだと思っています。
このワクチンの量は県からの“確約”ですので、それに見合った予約を取るのが正しいやり方ですよね。見切り発車をして、いい加減な予約を取ることは当院はしないし、したくありません。当院は、日頃から“根拠”のない医療はしたくないと言っています。いい加減なことをする医院は、診断や治療も“根拠”のないことをやることも多いように思っています。
そのファックスには「貴院の希望に合わせた」ということが書いてありました。といいますのは、当院はぜんそく患者さんを専門的に、しかも大勢診ています。国が基礎疾患のある子どもを優先していますのから、早い時期から「12月はやや少なくても構わないので、11月は多めに下さい」と希望していたのです。その希望が今回のワクチンの分配に反映されているようです。確かに前回提示があった量よりも、増やされています。
12月から基礎疾患のない子ども達の接種も始まります。子ども達を守るために接種時期を前倒しにすると報道されていましたが、上越市はどうなるのでしょうか?。ワクチンの数が足りていないので、県内でも「前倒しが可能な地域なら、前倒しする」という方針のようですが、上越市はどうなのかは、まだ分かりません。
当院としては、ぜんそくの子ども達は優先されるべきなので、できる限り11月中に割り当てられたワクチンを一人でも多くの子ども達に接種したいと考えています。今回のファックスで、多めに配分されることが分かりましたので、フルタイドやアドエアなどの吸入ステロイドを連用しているお子さんだけでなく、オノンやシングレアといった抗アレルギー薬を連用しているお子さんにも適応を広げ、接種を続けていきたいと考えています。
なお、日頃からコメントしている通り、「10ml」のワクチンは使いづらいのです。先日の報道で「1ml」は医院で「10ml」は病院に割り当てると言っていましたが、今回から、当院でも「1ml」のワクチンが多くなります。これで気軽に使えます。
季節性ワクチンについてですが、こちらの方も毎日コツコツと接種しています。今年は季節性もワクチン不足で困っている方が多いようです。この時期になっても1回目のワクチンを打ち始めた方も結構目立ちます。
12月や来年1月になれば季節性インフルエンザも流行してくることでしょう。季節性ワクチンが遅れている方にも接種をなるべく早く済ませたいところです。新型と季節性は「同時接種」が可能と言われています。子ども達には申し訳ないのですが、親御さんは大助かりのようですから、当院では積極的に「同時接種」をやっています。
その季節性ワクチンですが、12月に入ってくる分の目処が立ちました。12月に入ったら、季節性のワクチンの予約を再開したいと思っています。当院は小児科なので、子どもを優先させて頂きますが、もしかしたら親御さんにも接種も可能になるかもしれません。募集は12月に入ってから行いますが、季節性ワクチンを打てずに困り果てている方がいらっしゃいましたら、接種は可能です。またこの場で詳細を発表したいと思っています。


