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週刊現代の記事
2009年11月26日 更新

先日、本屋に行ったらある週刊誌の表紙に目が止まりました。

そこにはこんな言葉が書いてありました。「医者の能力 いい医者とダメな医者はここが違う」 思わず手に取っていました。

パラパラ記事を見てみると、ガンや脳梗塞など大人の病気のことで、小児科のことには触れられていませんでした。ただ見出しをみると「見ても分からない医者」、「『何かある』と感じる力」、「知識のなさが悲劇を生む」、「下手な先生はいる」などの衝撃的な言葉が並んでいました。

週刊現代の記事では、先程述べた通り大人の病気のことが書かれていました。他の医療機関から肝臓ガンを指摘され「手術できない。もって3ヶ月でしょう。」と言われたそうです。精査の結果、手術可能と判断され、手術に踏み切り、8年経っても再発も見られないそうです。

ガンは早期発見•早期治療が基本ですが、胃カメラなどで本当の専門医が見れば見逃さないものを、見逃されてしまうケースもあるそうです。「何もなさそうだな」と漠然と胃の中を見るだけでなく、「何かある」と探しにかかるのでは見つかる確率も変わってくるでしょう。ちょっとした変化を見逃さないのがプロなのです。

他にもいろいろ書いてありましたが、かかる医者によって、命がなくなったりしてしまうのです。いい医者とひどい医者にかかっても、かかる治療費は日本全国一律同じ値段です。命に関わる問題なので、信頼できる医師をどう探すかが重要だと記事は結んでいます。

上越は田舎なので、「医者に任せておけば大丈夫」という風潮があります。残念ながらそうではないのです。専門家に任せなければならないケースも多いと思っています。先の記事は、小児科でも充分に通用する話です。

この場でよく書いていますが、一見してアトピーなのに“乳児湿疹”と診断している小児科医や皮膚科医もいます。見ても分からないのです。明らかに咳が長引き、患者さんが苦しんでいるのに“風邪”と言ったり、“マイコプラズマ”と診断して点滴を繰り返しています。やはり「何かある」と感じなければなりません。

赤ちゃんの時あった卵アレルギーを、「卵アレルギーのある人はインフルエンザのワクチンはできません」と説明しています。家ではプリンなど卵入りの製品を繰り返して食べているにもかかかわらずです。知識のなさがそう言わせているのでしょう。ぜんそくの重症度を見極められずに、本来予防的治療をすべきなのに、発作を起こせば点滴に通うように指示しています。そういう対応を長年繰り返して、大人に持ち越すであろうと思われるくらい重症化してしまうケースも見かけます。ハッキリ言って下手な対応です。

小児科の場合は、ガンなど命に関わる病気は幸いにして少ないのです。感染症が多いので、診断さえ間違わなければ、抗生剤やタミフルなどの抗ウィルス薬で治療は可能です。自然治癒力に任さざるを得ないケースも多いので、感染症に関してはどの小児科でもさほど差は出ないと思いますが、アレルギーや神経、腎臓、心臓などの分野は大きな差が生じます。それを患者さんは知っておくべきでしょう。

これは小児科に限りませんが、開業医は患者を手放すことを嫌います。患者を減らしたくないという発想のようです。その理由は一人減り二人減ることを繰り返せば、医院の経営に影響が出るからでしょう。正直言って、ビックリするくらいのレベルの医療で、通わせ続けているケースも見かけます。

その点、私は発想が異なります。自分の自信のない場合は専門家に任せようと思います。患者さんにベストの治療をしたいと日頃から考えていれば、そうなるはずです。中途半端な対応で患者さんを苦しめるのならば、それで患者が減っても致し方ないと思っています。

結局、昨日のRSウィルスの話のように、特に開業医の医療にはエゴが付きまとうことが多いように思います。お金の関わることは非常に熱心な医師もいて、徹底ぶりはある意味で立派だと思ってしまいます。

週刊現代の記事にも書いてあったのですが、自分の命を守るためには「セカンドオピニオンを取ることから始めましょう」とありました。自分の現在行われている医療が本当に適切かどうか、別の専門医に意見を求めるというものです。

当院には、「咳が止まらない」、「湿疹が通院しても良くならない」という患者さんが毎日受診されています。いわゆるセカンドオピニオンのようなつもりで来られるのでしょうが、そのまま当院に通って下さることが多いように思います。自分を頼ってくれる患者さんに対し、誠実に対応すると信用して下さるようです。

ただ、私もすべて合格点の対応ができる訳ではありません。他の専門家の先生方と連携しながら、子ども達の健康をいかに守っていくかを最優先に治療に当たっていきたいと考えています。