福岡に行って来ました。
恩師など日本の第一人者の先生からガイドラインを中心としたアレルギーの最新情報を学べる勉強会とあって、福岡で学ばせて頂いて以来、9年連続の出席です。
今はガイドラインブームと言っていいくらい、アレルギー以外の分野でもさまざまな病気に関するガイドラインが作られています。
小児科医のすべてがアレルギーの専門とは限りません。同様に小児科以外でもすべての医師があらゆる分野に精通している訳ではありません。現実問題として、医師の間で診断や治療に差が生じます。受診してみて、最新の治療か、そうではない治療かが分かれてしまうのです。それは患者さんにとってみれば、そう出なかった場合は不幸以外の何物でもありません。
そういう格差をなくすために、ガイドラインが存在するのです。主治医がそのガイドラインを熟知していれさえすれば、日本の第一人者と同じような治療ができてしまうのです。ある意味では、大都市の高名な先生の元を受診しなくてもよくなってしまうのです。便利な時代になったものと言えるでしょう。
ガイドラインは、患者さんを救うために作成されたものです。医師の仕事は患者さんを救うことですから、ガイドラインに精通していなければならないのは当然のことだと思います。しかし、そうとは言い切れないことが問題だと思っています。
さて、そのガイドラインは、ほとんどすべての医師に受け入れられるものでなければなりません。そのためには内容に疑念が生じるものではあってはなりません。日本の第一人者の先生方が、ガイドラインを作成するに当たって最も気をつけていることは、「その内容に医学的根拠があるか?」ということだと思います。いい加減な内容ではガイドライン足り得ません。
今回、ぜんそくやアトピー性皮膚炎のガイドラインについての話があったのですが、作成された根拠などを解説して頂くと、スッキリと頭に入りやすくなります。正直言って、私自身もガイドラインを完璧に理解している訳ではないと思います。しかし、理解する努力は必要だし、キチンと理解していれば、使いこなせるし、患者さんにも説明しやすいと思うのです。
他の医療機関で治療していて、当院を頼って来られた患者さんに「これからどう治療していくか」を説明しますが、私はガイドラインを手に取ってお話ししています。私の話が正しいかどうかを納得して頂くためです。
小児科医は子ども達のために、日頃から根拠のある、医学的に正しいことをやり続けようとする努力は必要だと考えています。結局のところ、患者さんのためにガイドラインをよく理解し、最新の情報を身につけておくことが求められていると思っています。
日本の第一人者の先生方から毎年レクチャーを受けられる私は幸せだと思うし、この勉強会の開催が毎年1月なので、新年に刺激を充分に頂き、「今年もアレルギーを中心に頑張っていこう」という気にさせられます。「上越の子ども達のためにも、各種ガイドラインを広めていかなければならない」、そういう気持ちを新たに明日から診療をやっていきたいと考えています。


