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これから新型インフルはどうなる?
2010年01月13日 更新

今年の新型インフルエンザは、タミフルの効きが極めてよく、かかったお母さんの印象を聞くと「心配したけど、すぐによくなり拍子抜けした」というようなことを言われることが多いように思います。

小児科の外来では、インフルエンザの流行期に、自宅でけいれんを起こし救急車で運び込まれたり、待合室でひきつけることもあります。

9日に福岡で勉強会があり、休診にしたため、休み明けの外来は混んでいました。そんな中、「お子さんの様子が変だ」という情報がありました。けいれんでしたので、その患者さんの対応が最優先になります。診療はストップせざるを得ません。

結局、けいれんの治りが悪く、病院に精査と治療をお願いしましたが、けいれんが長引いてインフルエンザ脳症も心配されるケースが当院だけでも数名います。逆に数分で収まる典型的な熱性けいれんが少ない印象があります。他の先生のところはどうなにかなと思っています。

さて、もう1月の中旬にさしかかり、例年なら季節性のインフルエンザが流行しだしている頃です。

ところが、国の発表では99%以上が新型インフルエンザとされています。季節性インフルエンザがこらから猛威を振るうんだろうなと思っており、憂鬱に感じていましたが、そうならない可能性が出てきました。

どういうことかというと、オーストラリアの状況を参考にしたのです。ご存知の通り、日本は寒さの厳しい冬ですが、南半球は夏を迎えています。新型インフルエンザが流行しだして、インフルエンザウィルスが猛威を振るう“冬”を経験したのは南半球が先です。オーストラリアでは、冬季は新型インフルエンザの流行がほとんどで、季節性インフルエンザがほとんど流行らなかったそうです。

これまでも新しいインフルエンザが流行すると、従来のインフルエンザの流行はあまりみられなかったようです。このまま新型に押し切られ、あまり流行らないか、小流行にとどまるのではないかという予想はあながち嘘でもないと思っています。

ただし、お隣の中国では最近のデータでは、新型に混じり季節性インフルエンザが2割程度みられているようです。日本でも季節性インフルエンザがみられないってことはないと思います。また冬休みが終わり、子ども達の集団生活が再開されることで、上越でも減ってきた新型インフルエンザの患者さんがまた増えてくることも予想されます。

当院はぜんそくの患者さんを多く診ていますが、インフルエンザにかかると多少はぜんそくが悪化するように思います。新型インフルエンザにかかり、呼吸不全を起こすケースが少なくないという報告がありますが、過小治療のぜんそく患者さんに多いそうです。つまり、キチンと継続治療しているお子さんはあまり悪化しないということのようです。

今日の話はあくまで推測であって、先のことは誰にも分かりません。もちろん患者さんのため、また疲弊している小児科医のためにも新型であれ、季節性であれこれ以上インフルエンザは流行らないで欲しいと願っています。