小児科 すこやかアレルギークリニック

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0歳児も接種可へ
2010年01月23日 更新

新型インフルエンザのワクチンは、ようやく「健康成人」まで接種できるようになりました。

それに伴い、これまで打てなかった「0歳児」にも接種してよいことになりました。当院でも接種をスタートしています。ご希望される方はお電話頂きたいと思っています。

ここでいう0歳児とは、生後6ヶ月以上のことでしょう。確かに乳児は予防接種をしていても、免疫の付きが悪く、つまり効果に期待し過ぎは禁物です。

生後6ヶ月になり次第、例えば6ヶ月と2日というように6ヶ月になりたてホヤホヤで季節性インフルエンザのワクチンを受けに来られる親御さんもいらっしゃいます。「打ってもかかるかもしれないよ。重症化を防ぐのが目的のワクチンだから。」とは言っていますが、赤ちゃんのためにベストのことをしてあげたいと願う親御さんの気持ちに頭が下がります。

新型インフルエンザのワクチン接種が広く行われ、一定の効果を上げているのだろうと考えています。しかし、最近、インフルエンザで受診する患者さんは、既に新型ワクチンを接種しているお子さんが目立つようになりました。接種を済ませて、新型にかかっていないお子さんは受診しませんから、かえって目立つように見えるのでしょう。接種して数日後に発症するお子さんもいますが、2回接種して1ヶ月程度経っており、十分効果が期待できるタイミングで発症するケースも経験しています。

ワクチンの効果がイマイチなのか、効いているんだけど濃厚接触により発症してしまったのかなど知りたいなと思っています。専門家による研究を待ちたいのですが、なかなか検証は難しいと思っています。

今回、生後6ヶ月以降なら接種できるようになったのですが、効果はどれくらいあるでしょうか?。1歳未満への効果についてはデータがあまりなく、おそらく20~30%であろうと言われています。

新型インフルエンザは、人類にとって未知のウィルスでした。医療の現場に立つ者として当初の国の対応の遅さにヤキモキしたものですが、人類はタミフルやリレンザなどの抗ウィルス薬、新型ワクチンで新型インフルエンザに立ち向かってきました。それなりに対応できていると言っていいのかもしれません。

さきにも述べた通り、乳児への効果に期待し過ぎは禁物です。しかし、発症のリスクを5分の1、3分の1でも低下させるのであれば、それは“あり”だと思っています。その辺を理解した上で接種するかどうかを決めて頂きたいと思います。

日本人の習性なのでしょうが、“周りがやっているから打ってもらった”という方も少なくないと思います。「効果が2~3割なら受けたくない」と考える方もいてもおかしくないと思うのです。医師もどれくらい効果があるのかについて、もっと触れるべきであろうと思っています。打てばかからない、というように充分な効果があるように思っている方々がいかに多いことか…。

現在は、新型インフルエンザの患者数が全国的にも減少傾向であることが報道されています。しかし、かかっている患者さんは毎日相当数に上ると思います。マスコミもあれだけ「何人目の犠牲者が出た」と報道していたにもかかわらず、最近は全く聞きません。報道が不安を煽ったという印象はぬぐえないと思います。

そういった報道の過熱に押され、国民が振り回されたというと言い過ぎかもしれませんが、影響を受けたのは確かでしょう。個人的には、とにかく今シーズンの季節性も含め、インフルエンザのワクチンと診療に追われ、疲労困憊というのが正直な気持ちです。

先日のネットニュースでは、最近の傾向は子どもの患者数は増えていると報道されていました。“予想通り”なのですが、冬休みが終わり、子ども達が集団生活に戻ってきて、新型インフルエンザをもらったり、あげたりしているのでしょう。小児科医としては、まだまだ気を緩めることもできません。周囲でも患者数が一気に増えた幼稚園、保育園もあり、引き続き注意が必要だと思っています。