小児科 すこやかアレルギークリニック

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0歳児への接種について
2010年01月25日 更新

24日の夕方から先週に引き続き、上越市の新型インフルエンザの集団接種に行ってきました。

今でこそ、ワクチンが余り気味だと言われていますが、供給が充分でない時期に打てずに困っている上越市の子ども達のために、医師や市が協力して接種しようとする心意気に感心していました。

上越市では市内に5カ所接種の会場を用意し、市の中心部では午前、午後、夜間と接種を行いました。土日をメインに行いましたが、土日が休みでない方もいらっしゃいますので、まさに至れり尽くせりと言っていい対応ができたのではないかと思っています。上越市でも想定した人数よりは接種希望者は少なかったようですが、既に新型にかかっているお子さんもいるからだと思います。

既に接種が済んでいるお子さんも少なくないでしょうが、そんな中でも、24日に私の担当した会場だけで数百人の子ども達が接種を受けたようです。個人的には、短い準備期間の中で、かなり内容の濃い集団接種ができたのではないかと考えています。市や医師会の担当の方々には頭が下がります。

私はこの場で医療についていろいろ書いていますが、根底にあるのは“医療には情熱が必要だ”ということです。時間をかけて説明しなければいけない患者さんに、混んでいるからとそうしない医療には疑問を感じています。「オレが何とかしなきゃ」というハートがなければならないと思っています。

今回、上越市の対応にはそういった熱意が感じられました。県内では集団接種を行うに至らなかった地域もあるようですが、集団接種を担う一員になれてよかったと思っています。ちなみに24日で一応予定の集団接種のスケジュールは終わりだそうです。31日に予備日が確保されており、接種できなかったお子さんはその日に対応してもらえます。

ところで、先日も触れましたが、0歳児への新型ワクチン接種が解禁になりました。会場で確認したところ、0歳児については、つい先日決まったことでもあり、各医療機関で対応して欲しいとのことでした。

前回も0歳児のワクチン効果について触れました。これまで「あまり期待できない」というのが通説だったように思います。ネットで検索していたら、面白いデータを見つけました。

季節性インフルエンザについてのデータですが、現在は0歳児は0.1mlの2回接種と定められています。欧米では0.25mlを接種しているようですが、この量で接種してみたところ、抗体が7~8割で有効レベルに達していたという研究があります。ちなみに0.1mlの2回だと4割以下だったそうです。多めに打っても目立った副反応の増加も見られなかったようです。

この研究をされた先生の話では、季節性ワクチン接種の量は、30年以上前に特に根拠なく決まったそうで、早急に接種量を増やすことを提言されています。このデータを見ると、つい0.25mlで接種したくなります。小児科医は子ども達の健康のことを考え、根拠のあることを行うべきだからです。しかし、今回の新型ワクチンは、国との契約のもと行っていますので、勝手なことはできません。

今回の新型インフルエンザワクチンは、0歳児では0.1mlを2回が明言されています。今後、なるべく早い時期に根拠のある接種量になるよう決めて頂きたいと思っています。

私の聞く範囲では、来シーズンは新型インフルエンザの成分も含んだ予防接種になるようで、今回のように季節2回、新型2回の合計4回打たなければならない、というやり方にはならないそうです。つまり平年通り、2回の接種で済みそうです。

いろいろ書いてきましたが、当院は決められたルールの中で今後も新型ワクチンの接種を続けていきたいと思っています。生後6ヶ月から11ヶ月のお子さんへの接種が可能になりましたので、ご希望の方はお電話を頂けたらと思っています。