小児科 すこやかアレルギークリニック

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感染症もお願いします
2010年02月24日 更新

この場で、いつも診断が適切でないとよい治療につながらないと書いています。

昨日も書いたように、ぜんそくを気管支炎と診断されている限りは患者さんの症状を取り去ることはできないと思います。患者さんは何も知らずに、信じて苦労しながら毎食後3回薬を一生懸命飲ませています。

症状の改善が思わしくなければ、医師が「自分のやっていることは正しいのだろうか?」と常に自問自答することは大切だし、そうしなければ患者さんの期待を裏切ることになり兼ねません。

普段診療していると、他の施設で通院しても良くならないと当院を受診してくださるケースが少なくありません。これもよく言っていることですが、咳が長引く場合の傾向として、マイコプラズマと過剰に診断されている、RSウィルスを調べられていない、ぜんそくが見逃されている、などが多いようです。

小児科は病院でも開業医でも、最も多いのは「感染症」です。当院は「アレルギー」が多いですが、アレルギー専門医である前に小児科専門医ですから「感染症」も診ています。呼吸器にもこだわっていますから、マイコプラズマやRSウィルスの診断も的確に行うように努力しているつもりです。

マイコプラズマと診断されて何日も点滴に通わされたけれど、当院に来られてマイコではなく、ぜんそくであることが判明すると、「もっと早く来てくれればいいのに…」と思ってしまいます。また、RSウィルスを調べることは医院の損失につながりますが、呼吸状態が悪化する可能性が高く、ゼーゼーを繰り返す長年尾を引く嫌らしい感染症であり、感染力が極めて強く周囲に移して迷惑をかけてしまうので調べる必要があると考えています。感染症を正しく診断することは、小児科医の基本でもある訳です。

先日、地元の園関係者の方からアレルギーの講演の依頼がありました。かなり多くの方々が集まる会合の席でお話しさせて頂くことになりそうです。その依頼の電話の時に「感染症の話もお願いします」と言われました。ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーと話しだしたら3時間でも4時間でもしゃべることができます。それに感染症もと言われたら、時間が足りなくて正直困ってしまいます。

ただよく考えてみると、園関係者の方々が日頃の当院の診療の様子を見て、感染症に関しても私の腕を信用して下さっているのだとしたら、現場でもお困りでしょうから、感染症についても話さなければならないと思っています。マイコプラズマやRSウィルスについても熱く語ってこようと思っています(笑)。

ついでに最近の感染症についても触れようと思います。

先週、上越市の夜間休日診療所で診療を行ってきましたが、大人も含め感染症で受診されることが多いので、市内で流行している感染症の様子が実によく分かります。最も多いのは感染性胃腸炎です。数人、インフルエンザの患者さんもおりました。

実際、当院でも圧倒的に感染性胃腸炎の患者さんが多いです。点滴をする程の脱水の強いお子さんは少ないですが、軽いものからやや重いものまで胃腸症状で受診される患者さんが多いです。原因としてノロウィルスも含まれると思います。

インフルエンザはたまにしか見なくなりました。また、一時期よりは少なくなりましたが、未だにRSウィルスを見かけます。喘鳴も出ていたため、ひとり入院して頂いた方もいます。引き続き注意が必要です。溶連菌、おたふく風邪も少し出ています。あと、高熱が数日出るのど風邪が結構と見られます。

気になる情報をひとつ。私自身は確認していませんが、上越の一部でインフルエンザのB型が出ているという話を少し前に聞いていました。柏崎でも、ある園でB型の患者さんが複数出ているようです。新型インフルエンザも柏崎の方が流行が早かったので、徐々に上越方面に広がってくる可能性もあると思います。

今シーズンは新型に駆逐されたのか季節性のA型は流行らないようですが、例年、春先にかけてインフルエンザB型が流行ります。新型は終息しかけておりますが、インフルエンザB型について、今後の流行に注意が必要でしょう。