小児科 すこやかアレルギークリニック

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土曜の午後
2010年03月20日 更新

ぜんそくの治療には、発作を鎮める治療と、長期的に発作を起こしにくくして治癒に至らしめる治療の2種類があります。

昨日も、近頃の寒暖の差がぜんそく発作を誘発しやいと言いました。ゼーゼーしていれば、空気の通り道が狭くなって苦しくなっている証拠です。赤ちゃんも含め、子どもは「遊ぶ•食べる•寝る」ができればOKと言っていいでしょうが、ぜんそく発作が重ければ重いほど、「遊べない•食べれない•眠れない」ということになります。

症状のない平和な状況にいち早く戻してあげる必要があります。これが発作を鎮める治療になります。治療して改善すれば、元通りの生活ができるようになります。

一方、ぜんそくは慢性の病気なので、風邪などをきっかけとして発作を繰り返します。重症であれば入退院を繰り返しますし、発作を起こしやすいお子さんは、発作のために楽しみにしていた行事に参加できなかったりします。

ぜんそくという慢性疾患は、発作を予防することによって、発作を起こしにくくするのが治療のコツです。内服や吸入で予防し続け、しばらくの間安定した状態を築くことが大切です。

実は20日の午後、診療終了後に「気道過敏性試験」を予定しています。文字通り、気管支(気道)が過敏かどうか調べる検査です。以前も「気道過敏性試験」について触れていますが、発作を起こしやすい薬を濃度を変えて10種類用意します。片っ端から2分ずつ吸入し、途中で発作を起こすかどうかを調べるのです。

ぜんそくの特徴として、気管支が過敏であるかどうかが挙げられます。咳の長引く患者さんをぜんそくかどうかこの検査を行って調べることもできますし、ぜんそく発作を起こさないくらい気管支の過敏性が取れたかどうかを調べることもできます。最後までクリアすれば、治療中止を考えていいくらい、発作を起こしにくくなっていることが確認できるのです。

当院が上越市で開院して2年半になりますが、上越の患者さんで開院してから診ているお子さんがぜんそくの治療を止めてみようかという状況になりました。普通なら「エイ、ヤー」って感じで薬を止めるのでしょうが、当院は「気道過敏性試験」を行い、ちゃんと根拠のある止め方をしたいと思っています。

開院以来、患者さんが学校を休まなくてもいいように、春休みや夏休みを利用して「気道過敏性試験」を行ってきました。これまではみな前勤務先の柏崎市からの患者さんの検査でした。今回初めて、上越に来てから診始めた患者さんに「気道過敏性試験」を行うことになります。そういう意味では感慨深いものがあります。

この検査を何とかクリアし、治療が中止できるといいなと思っています。