小児科 すこやかアレルギークリニック

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2010年05月06日 更新

5月23日の13時から長岡市で、NPO法人 アレルギー支援ネットワークさんのご協力を得て「地域と患者を結ぶ食物アレルギー講演と集い」が開催されます。

このイベントに関する内容は、6日の記事の下の部分をクリックすると見ることができます。2枚目というか、チラシの裏を見ると基調講演を私が任されています。タイトルは「食物アレルギーってなぁ~に? ~子供のアレルギーについて考えてみよう~」となっています。

以前、日本アレルギー学会だったでしょうか、食物アレルギーを取り巻く環境を調べようと全国を対象に大規模な調査が行われ、その結果を提示する発表があった時のこと。興味津々で発表を聞いていたのですが、最初の部分で対象が“46都道府県”とされていました。普通、“47都道府県”ですよね?。

実は驚く事なかれ、新潟県だけが含まれていなかったのです。唯一、新潟県だけがこの研究に協力しなかったのです。これは、新潟県の食物アレルギーに対する意識が極めて低いことを表していると思います。つまり、敢えて言わせて頂くと、全国最低レベルと言っていいでしょう。その話を聞いて、私は顔から火が出るくらい恥ずかしかったです。数年前の話ですが、会場を見回した感じでは新潟からの参加者は私しかいなかったと思いますので、この事実を知っている新潟県人はほとんどいないことでしょう。

それ以来、この新潟県の現状をいかにレベルアップしなければならないかと最優先に考えるようになりました。せめて“人並み”にしなければならないと思ったのです。この場で食物アレルギーについて触れることが多いのも、そのためです。

新潟県の人間は、一般的には素直で、我慢強い特性を持っているように感じています。小児科医が「アレルギー検査が高いから、食べてはいけない」と言えば、素直にそれを守る人が多いように思います。多少おかしいと思っても、かかりつけの医師に気兼ねをして他の医師を受診しようとしない傾向にあるように感じています。

新潟県のレベルを向上させるためには、患者さんや園•学校関係者に食物アレルギーの最新情報を伝えるのが一番だと考えています。開院以来、院内勉強会をまめに行ったり、「すこやか健康フェア」と称し、毎年秋に食物アレルギーの専門医に上越に来て頂き、食物アレルギーに関する講演をして頂いたのも、すべてそのためです。

「すこやか健康フェア」の案内を県内に送付しても、「田舎の開業医」と思われているのか分かりませんが、思った程には大勢集まらないのも現状でした。とは言え100人くらい集まった時もあり、それは“相当なもの”らしいですが。

ただ、私の目標は新潟県の食物アレルギーで困っている患者さん全てに対し、力になりたいと思っています。100人集まろうが、まだまだとしか感じません。せめてアレルギー検査は当てにならないので、「食物負荷試験」で判断するのが正しい方法であることを知って頂きたいのですが、小児科医のほとんどが「食物負荷試験」のことを口にしないため、本来スタンダードな医療を受けるべき患者さんが受けられない現状があります。私はそれを変えたくて仕方ないのです。

誰からの協力も得られずに、いわば孤立無援で孤軍奮闘していたのですが、今回アレルギー支援ネットワークさんから今回のイベントのお話をお聞きして、「これでやっと新潟県を変えられる!!」と思ったのです。そのイベントが約2週間後に迫ってきています。

今回のイベントを成功させようと、新潟県で協力して下さるスタッフの方と時々打ち合わせをしています。イベントを広めるためにいろいろと動いて下さっているのですが、周囲の食物アレルギーへの関心が高くないと感じているようです。思った通りといえば思った通りですが、逆にやり甲斐があると言えるでしょう。

食物アレルギーは、患者さんからすれば「小児科医なら誰でも詳しい」と考えていると思いますが、そこから認識を変えなければなりません。医師によって指導は180度変わってしまうものです。こんなに説明にばらつきのある病気は他にはないと言っていいかもしれません。

新潟県を“人並み”にするには、素直な県民性もあり、そう容易なことだとは思っていません。今回のようなイベントも、継続は力なりだと思っていますので、地道にコツコツと続けることが大きな力を生むことになるのだろうと考えています。

発表のスライドは現在作成中です。こういった内容は話し慣れているつもりですが、どうしたらより理解しやすかなどをよく考えて完成させたいと思っています。