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龍馬伝
2010年05月10日 更新

子どもの頃はNHKの大河ドラマをよく観ていました。

医師という職業を選び、当直などがあって日曜といえども必ず観ることができる訳ではないので、ずっと観ていませんでした。自分が開業医という立場になって、日曜日は基本的には休みです。坂本龍馬という人間に興味はありましたが、理系だったこともあってか、恥ずかしながらどういうことをした人なのかよく分かっていなかったこともあり、この1月から「龍馬伝」をほぼ休まずに観続けています。

これまた勉強不足だったのですが、武市半平太という歴史上の人物が出てきて、ともに江戸時代末期で開国を迫るアメリカから「どう日本を守るか」という点で坂本龍馬と意見が食い違います。いま観ているところでは、坂本龍馬が日本にも海軍を作り、敵国から日本を守ろうとする一方で、武市半平太は戦争をしてでも、力づくで日本を守ろうとします。共通しているのは、「我が日本を守りたい」という熱い情熱が感じられるのです。今更ながら幕末の激動の時代を垣間みている気がして、久々の大河ドラマにハマっています。

「龍馬伝」を観ていて、ふと我に返ると「オレってちっちぇーな」と思い知らされます。

新潟県の子どものアレルギー医療をより良いものにしたいと強く願っています。中でも最も遅れている、場合によっては国内最低レベルと思われる食物アレルギーの分野をすぐにでも立て直さなければならないと思っています。福岡の研修先から戻ってきて、その後も日々努力しているつもりですが、なかなか変えることができないでいます。

開業してからは、より地に足をつけて主義主張のある医療の提供をしているつもりです。食物アレルギーに関しては、「食物負荷試験」しか食べられる食べられないの判断ができないのは専門医の間では常識化しているにもかかわらず、地元上越でも拡大しない状況です。

そんな中、NPO法人アレルギー支援ネットワークさんからのお誘いがあり、5月23日に長岡で食物アレルギーに関するイベントが開催されることになったのです。いずれは「アレルギー大学」と称して、食物アレルギー児にかかわる職種の人々に専門的知識を学ぶ場を設け、地域のレベルアップを図る狙いがあります。これは継続するべきものであり、今年1回きりで終わるものではありません。新潟県は食物アレルギーの詳しい小児科医が極めて少ないため、継続できるのかという不安はありますが、折角与えて下さったチャンスです。

「日本を変える」程のエネルギーは必要ないはずです。新潟県をせめて平均的なレベルに持ち上げたいのです。それくらいなら、“ちっちゃい”私でも頑張らなければと思っています。

9日も母の日に実家に帰り、孫の顔でも見せたかったのですが、23日の講演の準備に余念がありませんでした。これまでも食物アレルギーに関する講演は何度もやっているので、それなりの話はできると思っていますが、今回は先程述べた来年以降に続く「アレルギー大学」の導入のイベントという位置づけです。先週告知したパンフレットにもプレアレルギー大学との記載があると思います。

この分野では、新潟県代表のつもりで取り組んでいます。これまでの講演の集大成として、参加者の方々に「よく分かった」と言って頂けるような話の組み立てをしなければならないと思っています。私に与えられた時間は1時間半ですが、つまらない独りよがりの話は許されません。

もうイベントまで2週間を切りました。日々の診療も忙しいのですが、今後の「アレルギー大学」を新潟に根付かせるためにも、重大な任務を背負っています。しばらくは講演の内容で悩む日々が続きそうです。