小児科 すこやかアレルギークリニック

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取材が終わりました
2010年05月29日 更新

福岡の専門病院で「食物負荷試験」を目の当たりにし、度肝を抜かれて9年の歳月が流れました。

私は新潟の地に戻り、8年間「食物負荷試験」の重要性を訴え続けてきました。しかし、鳴かず飛ばずの状態が続いていました。上越市で開院してはや2年半が経ちますが、ようやくアレルギーなら当院へという流れができつつあります。「食物負荷試験」も少しずつですが「知ってる人は知っている」程度になってきました。

そして今年、アレルギー支援ネットワークさん、米ニケーションさんのお力添えもあり、長岡市で食物アレルギーのイベントが行われました。マスメディアの方々もいくつか取材に来て頂きました。そこで新潟県の食物アレルギーの現状も語ったのですが、子どもを取り巻く食物アレルギーの環境に着目して頂き、28日の当院でのテレビ局の取材につながりました。今まで遅々として進まなかった啓発活動が、急速に進んでいるように思っています。

その日は、ある患者さんに卵焼きの負荷試験を行いました。診察風景からの撮影だったのですが、思ったより緊張してしまい、ぎこちない動作に映っていると思います(汗)。その後も診察を中断して、負荷試験をやっている隣の部屋に足を運んだのですが、カメラを向けられるとやっぱり緊張感が抜けません。4人負荷試験をやったのですが、いつもはおもちゃで楽しそうにしている子ども達も妙に大人しくしていて、より固くなってしまいました(涙)。

卵焼きを1個食べ終わってから、背中に蕁麻疹が出始め、軽微な症状でしたが、結局負荷試験はうまくはいきませんでした。抗ヒスタミン薬を飲ませて、症状は軽快しました。ある意味、負荷試験でこんな症状が出ることもあるということが理解できる貴重な映像と言えるかもしれません。卵焼きを1個食べ終わってから、比較的軽い症状が出たので、強い症状を起こすよりは“食べられる”日が近いことが分かったと思うのです。

さて、昼休みに私がインタビューを受けることになっています。このままでは上がってしまい、言いたいことがしゃべれないのではないかと、更に緊張感が高まっていました。不安が不安を呼んでしまうのです。

そこで作戦を考えました。記者の方と話をする様子をテレビカメラに収めてしまうやり方です。それなら、いつも熱く語っていますので、カメラが気にならないはず。どこを編集され、実際の放映で採用されるのか分かりませんが、思ったよりは話せたのではないかと思っています。

キチンとデータを示し、食物アレルギーの食べられる、食べられないは、アレルギー検査の結果と年齢によって異なることを説明しています。つまり変動が大きいので、その時その時で制限や除去を見直すことが大事なのです。そもそも、そうしなければ食物アレルギーの治療の「必要最小限の除去」を守ることができないのです。

また、ガイドラインに明記されている専門医に紹介しなければならない条件にも触れました。食物アレルギーは「食べさせなければいいんでしょ」と未だに考えている小児科医も少なくなく、新潟では専門医に紹介するというシステムが遅れています。アレルギー検査だけで判断されている患者さんには、良い情報になるのではないかと思っています。

「食物負荷試験」という方法があることを新潟県の患者さんが知り、一人でも多くの患者さんの不必要な除去がなくなることを念じて止みません。