小児科 すこやかアレルギークリニック

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2歳まで継続?
2010年08月10日 更新

先日、中越の某市からアトピー性皮膚炎と皮膚テストで食物アレルギーと診断されていた赤ちゃんが当院に相談に受診されました。

早々にアトピー性皮膚炎と診断されていましたが、よくよく話を聞いてみると、確かにそうである可能性も高いのですが、典型例ではありませんでした。皮膚テストで卵白が大きく反応しており、卵アレルギーと診断されていました。卵を食べてアレルギー症状が出るのが卵アレルギーですから、これも確定はできませんが、卵アレルギーはあるのだろうと思います。

本来、これまで診ていた医師が説明することなのですが、充分理解されていないようでしたので、食物アレルギーのこと、アトピー性皮膚炎の治療について時間をかけて説明しました。その結果として、初めて会ったにもかかわらず、信頼を頂いたようです。

「インタール」という経口抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬が継続処方されていました。これには親御さんがあまり納得しておらず、飲んだり飲まなかったりしていたようです。私には「正直言って、効いているのかどうか分からなかった」と教えて下さいました。

止めてみて悪化がなければ、続ける意味があるのだろうか?という疑問を感じるのは当然でしょうし、私も反論できません。実際、私のこれまでの経験で、これまで他の医療機関でインタール内服薬を出されていたお子さんに、薬を中止してみてもこれまででは悪化した経験はありません。

この薬を2歳まで継続するように指示されていました。あと1年半程続けなければならないそうです。私の知識の中では、2歳までという根拠がよく分かりません。重症であればもっと長く飲む必要があるかもしれませんし、軽症ならそこまで必要ないと考えます。症状が良ければ、止めてみるのが筋だと考えています。

私の認識では、悪化させる食品が明らかならそれを除去すればいいだけであって、「インタール」はなるべく処方していませんでした。母乳経由の“卵”での悪化を考えているようですが、母が卵を食べて皮膚症状が悪化なければ、除去する必要があるのだろうか?と思います。当院もアトピー、食物アレルギーの赤ちゃんは大勢診ていますが、2歳までインタールを飲ませ続けている経験はまずありません。

皮膚は結構きれいでしたが、一時期ステロイド軟膏を使っていたようです。親御さんはステロイドに対しかなり不安をお持ちのようでした。多分、また悪化することもあるでしょうから、ステロイドのお世話になると思います。キチンと理解しておく必要があると考え、ステロイドの歴史も含めて長々と話してしまいました。

お子さんがまだ小さいのに病気になった場合は、時間をかけて分かりやすく説明し、よく理解してもらう態度が不可欠だと思っています。頼られれば、これまで私が専門施設や学会で学び、治療して経験してきたことを総動員して対応させて頂くだけです。

ご実家が上越の方だそうで、当院で治療したいと希望されましたので、あとは親御さんの二人三脚で全力でより良い状態にしていくだけです。「これまでは説明してもらってもよく分からず、聞きたいことも聞けなかった」と漏らしていましたが、日頃診療していてよく聞かれる不満のひとつです。プロならば「何でも聞いて下さい」くらいの態度で応じないと本当の信頼は得られないのかもしれないと思います。

私の対応も100点満点とは言えないでしょうが、よりこだわって勉強してきたつもりですから、「オレが何とかしなきゃ」という心づもりでいます。