日本では、記録的な猛暑が続いていたそうですね(汗)。
人ごとのような言い方になってしまいましたが、日本にはいませんでした。先日、休診のお知らせにも書いた通り、親孝行がしたくなってお休みを頂いてしまいました。
私が小児科医として「必要のない点滴や検査はしない」、「過小診断過小治療は避けるべきだ」と常々言っているのは、利益が上がると分かっていても痛いこと、泣かせるようなことはなるべくせずに、お子さんをなるべく早く治し、不安がっている親御さんを安心させるためです。以前も言ったことですが、好きで病気になった訳ではないお子さんが、いち早く回復することが“親孝行”であり、それを手助けすることが私の仕事だと考えています。
日々、診療で親御さんの喜ぶ顔を見ていると、私も自分の親のそういった顔も見たくなります。プライベーなことで、1週間も休みを取ること特に開業医は失格なのかもしれません。ただ、私も人の子。仕事も大事ですが、両親も大切です。仕事は「新潟県の子どものアレルギー医療のレベルアップを図る」ことが大目標ですが、少しずつではありますが、少しずつこなせているつもりです。休みの理由を学会に参加するなどと誤摩化すつもりもありません。
私の両親、特に母は好奇心旺盛で海外をこの目で見たいとよく言っており、お陰さまでまだ足腰は丈夫なようなので、元気なうちにその願いを叶えてあげたいと思っていました。いくらツアーで添乗員が一緒と言っても、さすがに私の両親だけをみてもらう訳にもいかず、私が付いて行かざるを得ませんでした。高齢になってきているので、“若いうち”となると「今しかないだろう」と考えた訳です。
さて、「長期間、骨休みをして」とお思いでしょうが、結構ハードでした。お気づきの通り、このページも“定期購読者”の皆さんが少なくないので、1週間分をまとめて書いていきました。昨日の分までは10日に一気にアップしたものです。出発前日まで夜な夜な何日分も書き貯めておいたのです。
もっと大勢がご覧になるホームページもあることでしょうが、本当にアレルギーで困っている患者さん達には参考になるような文章を書いているつもりですし、それなりにご評価を頂いているようですので、そちらは事前にしたためておけば“定期購読者”の方の期待は裏切らないと思い、少しずつ準備していました。
出発前日の10日に100数十人の診療を終えてから、19時過ぎに成田に車で向かいました。上越からは400キロあまり。ほとんど休まずに走り通しました。目的地はヨーロッパだったのですが、12時間ほど飛行機に乗り、過密スケジュールなツアーをこなしてきました。両親だけでなく、他の参加者の方も結構大変そうでした。やはり半日かけて帰国して大渋滞の東京を経由して、自宅に着いたのが深夜です。19日から通常通りの診療になります。時差ボケはたぶん大丈夫と思います(汗)。
ちなみに、向こうでは暑い日もありましたが、最高気温が20度くらいの日が多く、ほとんど上着が手放せませんでした。日本に帰ってきて、出国前の暑さが引いておらずビックリ。今回は便乗だった訳ですが、“世界”を見ることは大事なことだと強く思いました。日本にいても、なに不自由はしませんが、日本よりも文明開化が早かった国の歴史や現状に触れると、日本の“立ち位置”が分かったりします。
当院は、新潟県ではぜんそくもアトピー性皮膚炎も食物アレルギーもそれなりのレベルの医療をやっているつもりです。実際に他の小児科で手に負えないような患者さんでも対応しているつもりです。しかし、第一人者の先生方の診療レベルの高さも分かっていますので、自分の今のレベルに全く満足もしていません。現状に満足してしまったら、その医師はそれで終わりだと思います。いろんな意味で自らの“立ち位置”を知ることは大切なのでしょう。
長めに休むのは、開業医としては“非常識”なのかもしれませんが、私の人生でもある訳です。バランスを取りながらいろいろなことに対応していきたいと考えています。もちろん、これまで通り学会に参加するために、休診することもあろうかと思います。ご理解を頂きたいと思っております。


