小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

すこやか健康フェア詳細
2010年08月30日 更新

10月2日(土)に「すこやか健康フェア」を開催致します。

詳細は、新潟県内で医療関係のサイトでは最大規模と思われるTeNYの「医療の広場」のホームページを開いて下さい。上の方に「イベント情報」というボタンがあり、その中に「すこやか健康フェア」の案内も含まれています。
http://www.iryou-hiroba.com/index.php

先日も述べたのですが、今回の最大の売りは「経口減感作療法」に関する講演があることです。私もアレルギーの学会や研究会があると、最も興味のある「経口減感作療法」の話を聞きにいっていますので、話せと言われれば大まかな話はできます。しかし、実際に自分の手でやっておられる先生にはかないません。

今回は、実際に日本有数の小児アレルギーの専門病院で、この「経口減感作療法」を手がけており、その中でもトップクラスに良い結果を出している神奈川県立こども医療センターから高増哲也先生をお呼びしています。

「経口減感作療法」はテレビ等で話題になっていますが、かと言ってネットでもさほど詳しい情報を得られる訳でもないと思います。新潟県の患者さんや園•学校関係者の方々が新潟に居ながらにして滅多に聞けない話を聞くことができ、いまこの治療法で分かっているメリット、デメリットもご理解頂けるのではないかと思っています。

いずれ普及し、食物アレルギーの根本的治療になるかもしれない新しい治療法です。講演の最後にいつくか質問もお受けする予定ですので、これを機会に是非とも理解しておいて頂きたいと思います。

なお、この高増先生のご講演は当院の待合室では手狭なため、上越文化会館の中ホールをお借りして行います。14時から15時半の予定でおります。

話は前後しますが、11時から1時間ほどの予定で私も医院で話をさせて頂きます。タイトルは「乳児アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの関係」です。

日頃から診療していると、まず乳児期に出る湿疹が過小診断、過小治療で良くなっていないケースがあまりにも多いのです。小児科や皮膚科に通っても、アトピーをアトピーと診断されていないのです。何件も医療機関をハシゴして、「良くならない」と当院を受診されるケースが後を絶ちません。

親御さんの本心は「アトピーとは診断されたくない」ということだと思いますが、中には「キチンと診断して下さってありがとうございます」と深々と頭を下げる方もいらっしゃいます。私はありふれた小児科医ですし、大した能力を持っているとは思いません。にもかかわらず、こんなことが日常茶飯事的に起きています。「医療って何だろう?」、「医療って医師が良心的、献身的に行うものではなかったのか?」と思わされます。

診断が正しくなければ、治療もままならないし、皮膚科医も、一部の小児科医もアトピー性皮膚炎に食物の関与はないと考えています。しかしアトピーのガイドラインには食物の関与を考え、原因検索を必要だと記載されています。今度触れようと思っていましたが、重症アトピー性皮膚炎で重度の食物アレルギーを合併した赤ちゃんが、「何を食べさせたらよいのか分からない」と遠路遥々当院を初診されました。大きな病院で診てもらっていたのですが、片っ端からアレルギー検査を行い、調べる全ての項目が陽性なので“食べるものがなくなってしまった”のです。これは逆に食事の関与を考え過ぎて、本当に何も食べさせられなくなっている状態です。

アレルギー検査で卵が陽性だった場合、母乳を与えている母にまで卵を除去させる小児科医もいますが、食べて母乳を与えても症状が悪化しなければ、何も問題ないはずです。アトピー性皮膚炎、食物アレルギーは医師の対応によって、場合によっては180度対応が変わってしまうのです。「ガイドライン」通りにすれば、各医師がほとんど同じ診断や治療方針になるはずなのにです。

私の何でも知っている訳ではないですが、この辺を疑問に思っている親御さんは多いと思いますし、子どもたちのために正しい医療を広げたいと思っていますので、聞きにきて頂けますと幸いです。

また12時から、当院かかりつけの重い食物アレルギーをお持ちの親御さんから協力して頂くのですが、アレルギー対応食を作ってきて頂き、展示します。併せて試食も行いますので、ご参加頂きたいと思っています。食物アレルギーが重度だと、誰にも相談できず、情報も不足して困っている親御さんが多いように思います。親御さん同士の情報交換もできると思っています。また、私の体が空いていれば、無料でアレルギーの相談にも乗りたいと思います。

先月、私の恩師が新潟に来られた時に、こんなイベントをやっていますと報告したら「弱小開業医なのによくやるなー」と言われました(汗)。誰もやらないから、当院がやるしかないのです。子どものために正しい情報を得る機会を提供する場として、この「すこやか健康フェア」は今後も続けていきたいと考えています。