小児科 すこやかアレルギークリニック

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2010年09月16日 更新

10月2日(土)に第3回すこやか健康フェアを上越市にて開催します。

こういうイベントは、どのイベントをみても医師会だったり、教育委員会が後援する場合も多いでしょう。当院のこのイベントは講演(会)はあっても、後援はありません。親父ギャグになってしまいましたが(笑)、今でこそ協力してくれる団体もあるかもしれませんが、当院が第1回すこやか健康フェアを始めた頃は、周囲の理解者は皆無と言っていい状況でした。

いつも言っていますが、新潟県の食物アレルギーのレベルは全国的にもかなり低いのが現状です。それを向上させるには、とりあえずは頑張ってみるしかなかったのです。頑張れば、頑張るだけあとは上がるだけだと思っていました。

いつも講演会は、日本の第一人者をお招きして、食物アレルギーに関する話をして頂いてきたのですが、今回は患者さんにとって興味深い「経口減感作療法」を実際にやっており、しかも日本で最もよいデータを出している神奈川県立こども医療センターから高増先生に来て頂きます。

最近は、テレビでもこんな治療法があると報道されたりしていますが、実際に講演を聞くとなると、東京に足を運んだり、学会に参加しないと聞くことはできないと思います。それを新潟に居ながらにして、無料で聞けるとなると、聞いてみたいという患者さん、親御さんは大勢いると思うのです。

そうなると関係各所に案内を郵送することになるのですが、もちろん印刷等は業者さんにしてもらっていますが、費用はすべて自腹で行っています。以前も書きましたが、新潟県ですぐにやってもらえる治療法ではないので、食物アレルギーの患者さん達に夢を見てもらおうと思っています。

日々の診療をしつつ、少しずつすこやか健康フェアの準備も行っています。そんな中、下越のある園の先生からメールを頂きました。すこやか健康フェアは園の運動会と重なっておりあいにく参加できないが、食物アレルギーの講演をやってもらえないか、という内容でした。

もちろん、二つ返事でOKのつもりでした。ただ、予定が合いませんでした…。私が都合がいいのは、土曜の午後で、診療が終わってから出かけるのがベストです。ただ今回の依頼先は高速を飛ばしても、2時間はかかりそうです。仮に13時に仕事が終わったとして、ギリギリ15時に間に合うかどうかといったところです。ただ、先方は午前中を希望されているのです。

ちょっと生々しい話になりますが、一般的に土曜は医院にとっての“稼ぎ時”です。日曜という休み前の半日は、平日の半日よりも受診は多いのです。小児科なら、週休2日のこともあり、なおさら患者数が多いのです。当院の場合は特別で、中越からも患者さんが多く、土曜に受診されることが多いのです。収入のみならず、患者さんにも迷惑をかけてしまいます。

園の担当の先生と電話でお話ししましたが、近隣の医療機関で相談しても、素人目に見ても、明らかにおかしいと思えるような指導がなされており、ホトホト困っているのだそうです。上越から150キロ以上離れているので、もちろん当院のことはご存知なかったそうです。食物アレルギーの啓発イベントをやっている医院なので、専門的な知識を持っているのだろうと思い、講演を依頼してみようと考えたそうです。

日頃、食物アレルギーの対応に困っており、当院に救いの手を求めているのだと判断しました。土曜を休診にすることは患者さんに迷惑をかけ、すこやか健康フェアも土曜に行いますので、土曜に休んでばかりいると収入的にもキツくなります。しかし、決断しました。その日は休診とし、その園で食物アレルギーの正しい知識を持って頂けるよう協力することにしました。新潟県のレベルアップを図るのも私の役目だと思うからです。

こんな風に、当院のホームページから勉強会の依頼のメールを送って下さって結構です。なるべく合わせますし、「知りたい」と思った時が「学ぶチャンス」だと思うからです。自分でいうのも何ですが、福岡の専門施設で学んできた知識や技術を、当院を受診した患者さんのためだけに使うのは、もったいないと思っています。

実は、この勉強会は来月の実施だそうです。結構、あっさりと決まってしまいました。私は体さえ空いていれば、基本的には断らないつもりです。気軽にメールを頂ければと思っています。

もうひとつ、決まったことがあります。ちょっと気が早いかもしれませんが、来年の「すこやか健康フェア」の件です。来年の10月1日(土)に開催します。講師は国立病院機構福岡病院の柴田先生です。押しも押されぬ日本の第一人者で、私の恩師でもあります。

あふれる知識を元にキチンと説明し、超重症な患者さんにも優しく、丁寧に対応されております。食物アレルギーの“生き字引”のような先生で、私の最も尊敬する先生でもあります。私の小児科人生に、大きな影響を与えて下さいました。もちろん、話題の経口減感作療法も手がけておられ、いろいろな話が聞けるものと思っています。

新潟の食物アレルギーのレベルアップを図るためには、ただ単に「当院に診察に来て下さい」ではダメだと思っています。自分の収入に結びつかなくとも、困っている人達に正しい知識を提供しようとする医師がいなければ、何も変わらないと思います。講演、勉強会、啓発のイベントと、思いつくものはドンドン取り入れ、困っている患者さん達の力になれればと思っています。