小児科 すこやかアレルギークリニック

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子どもの成長2
2010年09月24日 更新

昨日の続きになります。

当院の内覧会での勉強会の話を聞いて、本人の意思で当院で治療を受けたいと受診されたのですが、見た目で分かる顔だけでなく、体も手足もアトピーの皮疹がありました。頭皮も掻きむしり、ジクジクが目立ちます。思ったより、かなり重症なアトピー性皮膚炎でした。

皮膚科に行っていたそうですが、いつも同じ薬が出て、良くならなかったそうです。いつも言っているように、同じ薬だから良くならないのです。皮膚を良くする努力をしなければ、悪くなることはあっても、良くなることはないでしょう。

その前に、前医の処方をみて、なぜ良くならないかと考えないといけません。治療不足なり、薬の塗り方の問題なり、見落としがあるから良くならないのです。ここで同じ薬を出しては意味がありませんので、上手に作戦を立てることが大切です。

私の経験で言わせて頂ければ、1週間で9割以上が改善しています。1週間もあれば充分です。逆に、作戦が適確であれば、改善しているし、間違っていれば、ちっとも良くならないのです。

その次の受診時にはもちろん良くなっていました。それ以来、彼との付き合いが始まったのですが、長年皮膚が悪い状態が続いていたので、汗をかいたり、体調を崩したりすると一気に悪化することもありました。ただ、初診の時ほどは悪くはならなくなりました。

彼も良くなることを望んでいたので、一生懸命通院してくれましたし、私も悪化してもその都度、悪化要因を考え、治療を強化することで対応してきました。

ある春を迎えた診察日に、その春で高校を卒業し、上京することになったため、その後はどうしようかとお母さんと相談することになりました。本人もお母さんも治療することを希望されたので、塗り薬を多めに出しつつ、実家に戻ってきた時に当院を受診して下さることになりました。

一人暮らしのため、生活のリズムが乱れ、皮膚症状が悪化する可能性を考えていましたが、それなりに落ち着いていた状況でした。「意外と何とかなっている」と思っていました。

ところが先日、医院に電話があり、体調を崩した際にアトピーが悪化し、当院を受診できないため、近くの大学病院で治療を受けることになったと連絡を頂きました。話によるとかなり悪化したようで、がっちり治療して頂いたようです。

彼はいま東京で就職先を探しているそうで、その病院で今後も診てもらうのがよいと親子で判断したそうです。私にしてみれば、キチンと責任を持って、しっかりと治療して下さるのであれば、何も文句はありません。彼に限らず、上手に治療して下さるのであれば、当院で診ている患者さんは誰でも紹介してもいいと思っています。

ようやく昨日のお菓子の画像に話が戻るのですが、「これまでお世話になった」と彼が自分のお小遣いの中からお金を出して、私とスタッフに箱詰めのクッキーを彼自身が選んで、当院に届けてくれたのです。「気配りのできる大人になったな」と思わずにはいられませんでした。

久々に受診した子の背が伸びており「成長したなー」と思うことはよくありますが、高校生だった患者さんが精神的にも逞しくなったなと思ったことはあまりなかったので、初診の頃の彼を思い出し、嬉しくなってしまいました。