小児科 すこやかアレルギークリニック

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2010年09月28日 更新

当院の特徴は、アレルギーの患者さんが多いということ。

朝から晩までアレルギーの患者さんを診ています。小児科医ですから、発熱や嘔吐の患者さんもいますが、ほぼ全員がベースにアレルギーがあると言っていいと思います。

最近は「すこやか健康フェア」の準備に余念がないのですが、他にもやることがありました。小児科専門医の更新の手続きをしないといけないのです。

私は日本アレルギー学会認定のアレルギー専門医の資格を持っていますが、その前に小児科専門医です。これも日本小児科学会という小児科医なら所属している学会があり、そこで認定されている専門医なのです。

私が小児科医になって間もなく、小児科専門医のシステムが発足しました。私の2つ上の学年から専門医の試験を受ける必要が出てきたのです。私より3つ上の学年であれば、無条件で小児科専門医の資格が与えられました。専門医取得には様々な分野の病気をこれまで経験してきましたが、それをまとめて提示するのと、試験問題をクリアしないといけませんでした。取得にはかなりのエネルギーを要したので、フリーパスのようにもらえた先輩の先生方を羨ましく思ったものです。

苦労して手に入れた小児科専門医ですが、更新制になっています。5年毎に更新しなければ、専門医の資格が失われてしまいます。といっても試験がその都度ある訳ではありません。学会や研究会に参加していることを示さないといけないのです。私の場合は、かかりつけの患者さんには申し訳ないのですが、医院を休診にして学会に行っているので、そういう意味ではあまり苦労はしていません。

この週末に、過去5年に参加した学会を整理し、申請書を記入し、更新の手続きを完了しました。時間的余裕もなかったのですが、小児科専門医の資格も大切です。アレルギー専門医である前に、小児科医であることが私の基本ですから、同時並行で頑張りました。

この場で、よく根拠のないことはすべきでないと言っています。何度書いたか覚えていませんが、ぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎と“乳児湿疹”と誤って診断され、症状が改善していないケースを開院してから3年で何千人も診てきました。当院に来て、初めてぜんそくやアトピーと診断され、症状が軽快しているのです。そういう意味では、上越の地で開院して患者さんにとっては良かったのかなと思っています。

私にしてみれば、適確に診断して、適切に治療しているだけですから、特別なことをやっている訳ではないのですが、患者さんのためになることができているのであれば、それはそれで良いことだと思っていますし、アレルギー専門医として、それなりに地域に貢献しているつもりではあります。

アレルギーでなくても、熱なり症状が良くならないと当院に鞍替えして受診されるケースも多いです。そういう時はお薬手帳を見ています。これまでにどんな治療をされてきたのかを確認する必要があるのです。おたふく風邪やヘルパンギーナに抗生剤が出されたりしていますが、これはあまり褒められることではありません。ウィルス感染には抗生剤が効かないのです。

RSウィルスでゼコゼコ言っているにもかかわらず、抗生剤の点滴をされているケースもあります。ゼコゼコすればマイコプラズマだと診断されているケースも地元では見かけますが、マイコプラズマ単独ではゼコゼコすることはまずないのです。これも適確に診断すれば、RSウィルスに効く抗生剤はないので、適正な使用ではないのです。小児科専門医の試験でこんな使い方を書いたら、不合格になってしまいます。

やはり、アレルギー以外でも根拠のある医療をすべきだと思います。医療の世界は、余計なことをすると収益が上がるという不思議な点があります。変な言い方になりますが、当院も色気を出して検査や処方、処置を増やせば医院としての収益を上げることは難しくないと思います。医療費が高騰していると言われて久しいですが、各医師がより良心的にやれば医療費はかなり減らせると思っています。

これだけ巷にアレルギーの患者さんが多いと、小児科専門医であり、アレルギー専門医であることは、大きなセールスポイントになると思っています。熱が出ると、抗生剤の点滴をしてもらわないと治らないと思っている親御さんも多いですが、私はほとんど必要ないものと思っています。専門医としてのプライドを持ち、適確な診断をし、適切な治療に結びつけ、なおかつ、なるべく不要な薬は点滴も含めて使わないという姿勢を地元に広めていかなければならないと思っています。