小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

声をかけて下さい
2010年10月09日 更新

先週の土曜日は「すこやか健康フェア」を行いました。

食物アレルギーを扱うのは、小児科医だけでなく、校医を任されている内科医もでしょうが、医師達が必ずしも新しく、正しい指導を行っているとは言い難い状況です。新潟は食物アレルギーのレベルが全国的にも低いため、何とかしたいと思っています。

毎年、この時期に医院を休診とし、関係各所にイベントの案内を送付し、県外から一流の講師を招いて、食物アレルギーの啓発イベントを行っています。それが「すこやか健康フェア」なのです。こういうイベントは、本来なら田舎の開業医が主催するようなものではないとは思うのですが、多分待っていても誰もやらないでしょうし、県内には何百人、何千人と知識不足で困っている子ども達がいるはずです。そう思うと、居ても立ってもいられないのです。

いつも言っている通り、食物アレルギーの最終診断は「食物負荷試験」をなくして判断はできません。しかし、多くの患者さん達がアレルギー検査のみで診断されています。県内の数少ない専門医にかかっている患者さんだけ、正しく診断され、それ以外は食べてもいいものまで除去されていることでしょう。それはとても不公平なことですし、本来あってはならないことです。

各医師が、「食物負荷試験」の重要性を認識し、できなければできる医師に紹介するのが当たり前の発想ですが、それがほとんどなされていないのです。なかなか「自分は食物アレルギーは専門ではない」と正直に言ってはくれないのです。ならば、患者さんや園関係者の方々が食物アレルギーについて正しい知識を持ち、「食物負荷試験」の存在も知るしかないと思っています。

卵にアレルギーがある場合、卵を微量に含むものまで食べないようにすることを「完全除去」と言います。最近になって、多くの医師が勧めている完全除去が、逆に食物アレルギーを治りにくくしている可能性が高くなってきました。これは専門医でない先生は、まだ認識していないことでしょう。

もう“待ったなし”の状況だと思います。1年に1回の「すこやか健康フェア」だけでは、新しい情報を伝えきれないため、もっとそういう機会を作らなければなりません。最近は、なかなか時間が取れず院内勉強会もできない状況ですが、これも幅広く参加を望んでいるのですが、基本的には当院に通院している患者さんのみのことが多いのです。

となると、こちらから外に出ていく必要が出てきます。これまで何件も食物アレルギーに関する講演の依頼をお受けしてきました。上越市はもちろん、長岡市、小千谷市、十日町市、柏崎市、妙高市などで講演を行ってきました。9日は阿賀町まで出かける予定です。

幼稚園や保育園の先生方も、ほとんどの園に食物アレルギーのお子さんはいるでしょうから、情報を欲しているのだと思います。小児科医に「忙しそうだから、お願いできない」ともし遠慮されているなら、当院に関してはまず声をかけて下さい。予定を合わせ、何とか講演に伺う予定です。私自身は医院を休んでも、170キロ離れていようが、出かけるつもりでいます。

園の先生方もかわいい子ども達のためにもう少し食物アレルギーについて知って頂きたいと思うのです。私は、医療は診察室だけで行うものだとは考えていません。私もコツコツと学び、それなりに知識を持っているつもりですが、その知識を当院を受診した患者さんだけに提供するのは惜しいことだと思っています。外に出ていって情報発信をするもの、大事な医療だと思うのです。

最新情報も含めて、食物アレルギーについて熱く語りたいと思っていますので、遠慮なく声をかけて頂きたいと思っています。