10月1日(土)に第4回になる「すこやか健康フェア」を朱鷺メッセで行ないます。
これまでは当院の地元である上越市で開催してきましたが、今回は新潟市の場所を移します。その準備を少しずつ行なっているところです。
新潟の人は我慢強い方が多いと思いますが、医療に関しては“我慢”する必要はないと思っています。どの患者さんも、患者さんを守るべき存在のガイドラインの推奨する適切な医療を受ける権利があります。
食物アレルギーの分野では「経口減感作療法」が話題になっており、いわゆる“食べて治す”という治療法です。ただし、現時点ではまだ研究段階であり、まだ各専門病院でもやり方の足並みが揃っておらず、治療中にアナフィラキシーというアレルギー症状を起こすこともあります。そういう意味では、課題が少なくないと言えると思います。
この治療法に興味を持っている患者さんも多いと思います。理解しておいて頂きたいのは、“ガイドラインの推奨する”治療にはなっていないことです。その段階まで達しておりません。ただ、いずれはより安全な方法が確立され、現時点で「除去するのみ」という食物アレルギーの治療法に加わる可能性はありますので、例えば成長してきているのに、微量でアレルギー症状を繰り返す患者さんの親御さんは、将来に備えて、知っておいていい方法ではあると考えています。
新しい動きを押さえておくことは大切ですが、もっと身近である“ガイドラインの推奨する”対応は、どの患者さんも指導される権利があります。残念ながら、医師によって知識は大きなバラツキはありますし、新しい動きについていこうとしない医師も多いのも現実です。ガイドラインなんてお構いなし、という医師も少なくないのです。新潟県には、食物アレルギーのおける日本の第一人者の先生はいないため、敢えて言えば、ガイドライン通りにしないのがスタンダードになっているとさえ言えます。
当院の行なっている「すこやか健康フェア」は、食物アレルギーに専門的に取り組んでいる専門の医師や栄養士の先生にご講演頂き、患者さんや親御さんに「食物アレルギーは今はこうなっているんだよ、こういう医療を受けられるんだよ」という現在の流れを知って頂くのが目的です。
ただ、私が何もしない訳にもいかず、学校の養護の先生や園の先生から講演依頼があれば飛んでいきますし、院内勉強会も行なっています。
7月30日も院内勉強会を行ないますが、保育所におけるアレルギー対応ガイドラインの解説を行ないます。明日、触れたいと思いますので、このガイドラインの食物アレルギーとアレルギー性鼻炎の表を掲載しておきます。
一見して専門用語が多く、専門でない医師が書くことさえ困難なくらいですが、これが全国のスタンダードになります。園や学校関係者のみならず、保護者の方もどういう意味か少しずつ理解していく必要があります。この機会に一緒に勉強していきたいと考えています。


