小児科 すこやかアレルギークリニック

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5分前主義
2011年08月12日 更新

10日は水曜で、当院の診療は半日の日でした。

診療は、8日の月曜から混雑していました。かかりつけの患者さんには、だいぶ前から11日から18日まで休診であると告知していたため、駆け込み需要というか、早めに不安を取り除いておきたいと考える親御さんが多いようでした。ご迷惑をお掛けしているのは承知していますが、たまには親孝行をさせてください。

10日も混んでいましたが、内心は気が気ではありませんでした。診療のあと、14時半からの小出インター近くの講演会場へ間に合わなければならなかったからです。ちなみに新潟県は広いので、小出インターまでは100キロほど距離があります。

2日前にこの小出インターのある魚沼市から通ってくれている患者さんのお父さんに、小出インターから当院までどれくらい時間がかかるか聞いていました。お子さんを乗せているので、安全運転で1時間半、やや飛ばせば1時間あまりという話でした。

ということは、余裕を持って14時半に着くには13時に出なければ間に合いません。診療は重症だったり、いろいろ聞きたいと思って受診される方には、ある程度時間をかけて説明しているつもりです。13時に診療が終わる保証はないのです。

ただ、ものすごく混んだ訳ではなかったので、12時半過ぎには終わりました。それでも問題はあります。旅行の準備も完全に終わってはいなかったのです。結局、医院の戸締まりをしたのが13時近くになってしまいました。それから慌てて家に帰り、荷物を詰めこんで、出発です。やや飛ばせば1時間という甘い考えがあったので、つい出発が遅めになってしまいました。

通常は、診療を早めに切り上げて、余裕を持って出かけるのがマナーでしょうが(汗)、私のわがままで長めに休みを頂くので、診療を早めに切り上げることが難しかったのです。

結局、頑張って運転し、会場に着いたのが講演開始の5分前でした。担当の方が玄関の前で首を長くして待ってくださっていました。普通「5分前主義」とは時間的余裕を持って行動する人を指すのでしょうが、私の場合は100キロ離れた会場に辿り着いたのが「5分前」でした。社会人として、反省です。

肝腎の後援会の方はと言うと、会場に入って、少しビックリしました。少子化とはいいますが、会場には中越の養護の先生が大勢集まってくださり、こんなに学校があるのかと思ってしまいました。張り切って、子どものアレルギーについてお話しさせて頂きました。

ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、心因性咳嗽、じんましんなどについてお話ししました。特に食物アレルギーのエピペンのところが関心が高いと思ったので、その辺も念を入れたつもりです。ただ、ともすると何が何でも学校の先生がエピペンを使わなければならない、と思われがちでしたので、必ずしもそうではないこともお話ししました。

例えば、すぐに救急車が来て、速やかに搬送して病院に辿り着ければ、その場合は医師がエピペンを使うべきでしょう。救急救命士が救急車に乗っていれば、救急救命士に委ねても構わないのです。養護の先生だけを矢面に立たせるのは、ちょっとと思っていますし、もちろん、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の内服で間に合えば、それでも構わないと思います。

ただ、目の前にアナフィラキシーショックで意識をなくした子がいれば、その時は覚悟を決めてエピペンを使うべきだろうと思っています。いずれにしても、どういう場合にはどうすべきかということをシュミレーションしておくことは大切です。エピペンそのものを見たり、デモ用のエピペンを触っておくことは良い経験になると思います。

また、最近は新しく学校が建設される時に、シャワー室の設置が推奨されると聞いたことがあります。アトピー性皮膚炎の患者さんに昼休みのシャワーを励行することで皮疹の改善が認められたというデータがあります。その元になったデータを示し、汗対策が有効であるという話もしてきました。

とにかく学校でのアレルギーの対応となると、話すことが多いので、1時間半などでは足りなくなってしまうのです。また機会があれば、もっと上手に話すのにと思ってしまいます。「5分前主義」も直していかなければならないと思っています。