1日に新潟市で第4回「すこやか健康フェア」を行ないました。
まず、講師の柴田先生が乗ってこられるはずの航空会社が1日にストライキを予定しており、だいぶ心配しましたが、当日の早朝にストが回避されたことはお話ししました。
当院のスタッフも参加しますので、8時過ぎに上越市を出ました。会場の朱鷺メッセまでは120キロ離れていますし、10時55分に飛行機が新潟空港に着きますので、講師を迎えに行くのも私の仕事です。
順調に高速を走っていたところ、柏崎インターを通り過ぎる時に「通行止め」という表示が…。しかし、高速が封鎖されている訳ではないし、他の車も直進していたので、走っていくとその先は渋滞になっていました(涙)。道路の先の方から煙が見えます。火災がまだ起きたばかりで、道路の封鎖が間に合わなかったのでしょう。
しばらく待っても、全く動く様子もなし。不安になってきました。
原因は車両火災だったのですが、反対車線だったので、車は動きだしました。トラックが炎上し、消防車が出動し、ほぼ鎮火しかけているところでした。ドライバーは大丈夫だったのでしょうか?。事故のことを気にしながら、一路新潟市へ向かいます。
道路自体は空いていたので、また余裕を持って出発していたので、空港への出迎えは間に合いました。ストが回避されたとは言え、本当に到着してくれるのか?という一抹の不安はありました。でも、柴田先生の顔を見て、心底ホッとしました。
昼食後、朱鷺メッセに向かいます。講演自体は2時からですが、1時から会場を借りていたので、受付や中会議室が若干分かりにくいため、会場への誘導もやらなければなりません。テーブルの配置やプロジェクターの設置、垂れ幕などは施設側がやってくれたので、残りの仕事をスタッフにしてもらいました。
今回は、新潟県唯一の患者会である「わんぱくアトピッ子クラブ」さんに宣伝など、ご協力も頂きました。先日も書いたように、情報不足で誰にも相談できないような患者さんが、まだまだ県内には多いので、「わんぱくアトピッ子クラブ」さんを通して様々な情報を得て欲しいというのも私の狙いでした。受付でパンフレットも配ることができました。
1時半から参加の方々が集まり始め、あれよあれよという間に満席状態に!。今回は資料に書き込めるようにテーブルを108名分用意しておきましたが、それでも足りません。
後方のスペースに、控室から椅子を追加で設置しましたが、かなりギュウギュウの状態でした。椅子だと資料に書き込むのが難しいので、念のためと思い持ってきた小型のクリップボードが役に立ちました。
そんな状態で、定時となり、講演会が始まりました。満員の会場を見て、正直「ここまで来た」という思いはありました。「かかりつけの医師の指示を守っていればそれでよい」と思っていれば、こんなには集まらなかったはずです。「食物アレルギーのことをもっと知りたい」という方々が増えてきたことは素直に喜びたいと思います。
新潟市民病院の上原先生、「わんぱくアトピッ子クラブ」の代表の高野さんにご挨拶を頂き、いよいよメインイベントの特別講演が始まりました。
過去に柴田先生のお話は何度も聞いていて、いつもそうなのですが、長年かなり重症者も含めて食物アレルギーの患者さんを誠実に向き合ってこられたため、何とも言えない安心感に包まれた中で講演が進んでいきます。
司会席で会場を時々見ていましたが、聴衆が引きつけられているのがよく分かりました。流れるように話が進み、予定通り1時間10分程で終了となりました。参加した皆さんは集中しており、あっという間だったと思います。
講演会後に質問を受け付けました。普通は2~3程度で止めることも多いでしょうが、新潟はまだまだ食物アレルギーは後進県であり、いくつでも受け付けるつもりでした。ひとつ出ると、いくつも出始め、講演でお疲れのところ、すべての質問にご丁寧にお答え頂きました。
閉会の挨拶の際、参加者の方にアンケートをお願いしました。今後の「すこやか健康フェア」に何を求めるか?を聞きたかったのです。そして、「柴田先生を囲む会」の紹介もしました。柴田先生も望まれておられたし、困っている患者さんと交流して頂きたかったのです。
案の定、質問攻めにあっていました(笑)。横で聞いていましたが、説得力がすごい!。長年食物アレルギーの患者さんの経過をみていらっしゃるので、的確にズバリと答え、患者さんも安心してしまいます。
翌日は、ゆっくりされる予定でしたが、東京で食物アレルギーの会議が入ったそうで、福岡に飛行機で帰られるのではなく、新潟駅から新幹線で東京入りし、羽田経由で福岡に帰ることになりました。本当に忙しい先生です。翌朝、新潟駅の新幹線乗り場まで見送りし、私の任務もここで完了となりました。
アンケートを見ても、講演は絶賛され、「わんぱくアトピッ子クラブ」の皆さんも含め、ファンが急増していたようです。日本の第一人者の先生が、これからも温かく見守ってくれていると知り、頑張っていく勇気が親御さんや園•学校関係者の方々に出てくれたら、私もそれで充分です。
今回の第4回「すこやか健康フェア」は大成功と言いたいところですし、周りの方々もそう思うと思います。お借りした朱鷺メッセの方も個人の開催で「こんなに沢山の参加があるとは」と驚いていました。
過去3回の「すこやか健康フェア」は上越市でやっていますが、「食物負荷試験」などの認知は進んだと思いますが、開業の先生からの紹介はまずありません。未だに2歳まで完全除去などとガイドラインから外れた説明を受けているようですし、一層ガードが固くなったように感じます。当院で患者さんに出しているアレルギー診断書を、そっくりそのまま断りなく使っている医院さんも出てくる始末です。逆に困っている患者さんが増えているのでは案じています。正しい認知が進むことは、良い面もあれば、そうでない部分も出てきます。
また新潟市、上越市で「食物負荷試験」は行なわれていますが、新潟県の中央部では行なっている施設はなく、まだまだ患者さんも我慢を強いられている現実があります。その辺が改善されるまで頑張らない限り、“大成功”という表現はふさわしくないのだと思います。
10月末の小児アレルギー学会の発表の準備を全くしておらず、今度はそれに全力を尽くさなくてはいけませんが、頭の中ではもう来年の「すこやか健康フェア」はどの先生に来て頂こうかと考えています。徐々に県内の親御さん、園•学校関係者の方の耳が肥えてきており、やはり日本の第一人者をお呼びしないといけないだろうなと感じています。
そちらも相当気になっていますので、学会発表と同時進行で進めていきたいと思っています。来年の「すこやか健康フェア」もご期待頂きたいと思っています。


