ずっと忙しい状態が続いています。
診療も講演活動も、なかなか区切りがつきません。昨日も言ったように第5回目となる「すこやか健康フェア」の準備も加わり、猫の手も借りたいくらいです。昨夜は、更に市内の休日夜間診療所で仕事があり、家に帰ったのは夜の10時過ぎでした。
土曜も診療が終わったら、N市に向かわねばなりません。そこの保育園にエピペンの話に行くことになっています。何やら園長先生が頑張ってくれて、参加者が70人くらいあるそうで、保育園にそんなに入れる部屋があるのかしらって感じです。
この街では、食物アレルギーの専門医がおらず、当然のことながら「食物負荷試験」も全くと言っていいほど普及していません。小児科医が正直に負荷試験の存在を患者さんに教えてくれればいいのですが、そうすることもないので患者さんが受けるべき「当たり前」の医療が受けられないのです。
私は、それだけの参加があるということは、参加者の方々が食物アレルギーの正しい知識を持ちたいという思いが強いことの表れだと思っています。ある意味、理不尽な対応を強いられている患者さんに、上手に、十分な情報を制限時間のうちに伝えることができるかと考えています。
その街の患者さんからすれば、当院までは数十キロあり、特に女性の運転では「遠い」のは間違いないと思います。別に当院に患者さんを誘導するつもりではないのですが、頼られたら持てる知識や技術を駆使して、何がどこまで食べられるのかをシロクロつけたいと思っています。
周囲に負荷試験を実施してる施設がほとんどないため、ちょっと勇気を出して高速を飛ばしてくだされば、これまでの主治医の除去の指導を、かなり変えられると思っています。実際、その市から来てくださっている患者さんは、卵と乳が除去されていましたが、数回受診して負荷試験をやっただけで、これらの除去が解除になったお子さんもいます。多分、当院を受診していなければ、ずっと除去が続いていたはずです。
数回の高速を飛ばしての受診するエネルギーと、何年も卵と乳におびえながら除去し続けるエネルギーはどちらが大きいかと言えば、私は一目瞭然だと思うのです。
負荷試験をやっていて、一番悔しいのは、患者さんが負荷食品を食べてくれないことです。当院のやり方では、本人が何を食べているか分かるので、嫌なら口にしてくれないのです。それだと、食べられるかどうかの判定すらできません。
多くの医師が、何の目安も示さず「除去、除去」と言い続けています。その結果、精神的に食べられないお子さんになってしまうことすらあります。そうなると「もっと早く来てくれていれば」という気持ちになってしまいます。
そうしないためにも、とにかく食物アレルギーの正しい知識を持って頂く努力を最大限に行なうべきと考えています。多くの参加者に恵まれそうなので、当然のことですが、全く気も抜けません。食物アレルギーの真実を十分伝えられるよう頑張ってこようと思っています。


