小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

きっかけになったかな
2012年07月26日 更新

新潟市に行ってきました。

14時からだったので、12時過ぎには上越を出ないと間に合いません。なにせ120キロも離れていますから…。

通常は診療は12時半までですから、いつもの状況では間に合わない、ということになってしまいます。かかりつけの患者さんには若干ご迷惑をお掛けしましたが、受付時間を少し早めに閉め切らせて頂きました。

今回思ったのが、何時までに診療を終わらさないといけない、というのは私にとってストレスだということです。

よく質問しようとすると、医師から嫌な顔をされたとか、質問できるかどうは医師の機嫌次第なんて話を聞きます。特に小児科の外来は熱が出た、咳が出たと心配になって患者さんが詰め掛けます。結局、今の日本の医療は大勢診た方が有利なので、いかに一人当たりに時間を掛けないかが、“効率”よく診療するポイントになります。

ただ、言いたいのは、風邪などじきに治ってしまうような病気が小児科外来では圧倒的に多いので、これらには時間を掛ける必要もないし、親御さんもそれを望んでいません。咳や湿疹などが改善していないのに、時間を掛けないのはモラルの問題だろうと思いますし、説明責任を果たしていないと言えます。

こんな状況で、親御さんは医師に聞きたいことは沢山あるはずです。それに“時間”や“機嫌”でそれに答えない医師が多いのは、大きな問題と言えましょう。治りが悪ければ、慢性疾患である可能性が高いのです。つまり、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の可能性を考えるべきです。何故そう考えないかが不思議なくらいです。

いずれにしても、何時までに診療を終わらさなければならないというのは苦手です。症状の改善していない患者さんに時間が掛けられないかもしれないのは、私のポリシーに反します。

50人を超える患者さんが受診されましたが、何とか12時10分に診療を終えることができました。それから、休む間もなく愛車のエンジンキーをひねります。お陰様で、14時よりも前に会場に到着できました。

今回は栄養士さんへの食物アレルギーのお話でした。基本的に医師からの指示に従い、除去食を患者さんに提供する訳ですから、ある意味、受け身と言えます。

でも実は、本来の食物アレルギーの児への栄養指導は、受け身でなく能動的というか、もっとかかわっていくべきです。例えば、ミルクアレルギーがあれば、牛乳が使えません。カルシウム不足にならないように、どのようにカルシウムを補充していくかということがポイントになります。ちなみに卵の除去なら、問題が起きるとしたらタンパク不足なので、別の食材でタンパク質を補うことになります。

当院にも栄養士がおらず、課題なのですが、栄養士さんが食物アレルギーのノウハウを持つことで、除去せざるを得ない患者さんの栄養のバランスを取りつつ、患者さんの成長を見守るのが本来の姿と考えます。多分、県内にはこれまでそういう働きかけをしてこなかった方が多かったと思っています。

講演のあとで「目から鱗が落ちた」というご意見を頂戴しました。食物アレルギーに興味を持って頂けたのなら、私の当初の目的は果たされたのかなと思っています。