例年、夏場は時間的余裕ができることが多いのですが、毎日が慌ただしく過ぎています。
開業医の仕事は毎日の外来診療ですが、それだけで済めばいいのですが、それ以外の仕事が膨大なため、毎日が若干アップアップです(汗)。食物アレルギーの啓発活動で県内各地を飛び回っています。現時点で、私以外でそれをやってくれる医師はいないと思われ、しかも現場がそれを求めている状況なので、何とか乗り切るしかありません。
昨年と比べると、講演の回数は何倍なんだろうというくらいです。ただ、私自身は体が空いている限りは、積極的に出向いて食物アレルギーのことをもっと知って頂こうと思っています。
水曜に新潟市に行ってきました。栄養士の方々に話すことはこれまでほとんどなかったため、正直、準備には余念がありませんでした。毎日どういう話をしようと話の内容を練っていました。
どれだけ伝わったのか分かりませんが、とりあえずやり切りました。「あそこはこう話せばもっと伝わった」などといった反省点はありますが、それなりに上手くできたのかなと思っています。
「異種格闘技」じゃないですが、畑の違う人々の前で話すのは、緊張するものです。まだ講演活動は続きますが、小児アレルギー学会の小児科医の前でというのを除けば、園・学校関係者を対象としていますので、だいぶ気が楽になりました。
これまでわりと小規模から中規模の講演会で話をすることが多かったのですが、来週は中越地方の養護教諭の先生方が200人も集まってくださるようで、私の中では最大規模となります。この地区は食物アレルギーの専門医がほとんどいないところなので、しかもそれだけ多くの先生方が集まってくださいます。その影響力や、かなり大きなはずです。
今回はアレルギーの話なので、食物アレルギーの話だけをしていればいい訳ではないのですが、命に関わり、注意が必要と言えばアナフィラキシーでしょうから、食物アレルギーが中心になると思います。
当院は、食物アレルギーだけやっている訳ではないので、まだまだ少なくないぜんそくの過小治療、その一方で目立ってきたアドエアなどを安易に使った過剰治療の話をしなければなりませんし、敢えて言えばステロイド軟膏の使い方をよく分かっていない医師による、中途半端なアトピー性皮膚炎の治療も問題として挙げられます。ある程度積極的に使っていく方法を披露したいと思っています。
一昨日の新潟市での講演でも、アレルギー検査を信用し過ぎると、あれもこれも食べられなくという話をしました。必要最小限の除去をすべきで、「念のため」、「心配だから」という理由で根拠のない除去はしてはいけないとされます。「食物負荷試験」を行い、根拠のある除去をしようといういつもの内容になりました。
アレルギー検査だけでは何も言えない、それは事実です。ただ、小学校に上がっても卵や牛乳を摂取できないお子さんは、アレルギー検査が陽性のことが多く、要は成長しても検査の下がりが悪いパターンです。アレルギー検査の値がどれくらいだと、何%の確率で食べられるということが分かるプロバビリティーカーブというものがありますが、これを見ると年齢が上がっても、検査値が高いと食べられない確率が高いことが分かります。
数値が高くても食べられているのは、年齢の低い群であり、つまり“誤差”があるのは低年齢児に多い気がします。小学生、中学生くらいだと結構一致率が高いと言えると思います。
来週の講演は、対象が小学、中学の養護の先生なので、「アレルギー検査の結果を信用し過ぎてはいけません」と言ってしまうと、間違いではないですが、保育園、幼稚園児に比べるとややズレがあると思うのです。
これまで当院で行なってきた1000件以上の負荷試験では、やはり幼児に積極的に行なってきましたが、講演の対象を考えると、比較的高い年齢の負荷試験の状況を話した方がためになると思うのです。ちょっと少ないのですが、この年代でも100件以上はやっているため、それをまとめれば説得力のある話ができそうだと思っています。
実は、昨年も中越地方の別の地区の養護の先生にアレルギーの話をさせて頂いており、その話が好評だったため、同じような話をお願いしますと言われています。それから1年経ち、私の知識は1年前のままではないし、その分臨床データも蓄えられています。
ということで、新たな話のためにスライドの作り直しが必要のようです。昨年と同じような話でもいいのかもしれませんが、それではプライドが許さないし、聞く先生方にも失礼に当たります。
時間の許す限り手直しをし、より分かりやすく話を構築したいと思っています。


