小児科 すこやかアレルギークリニック

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週末はすこやかフェア
2012年10月01日 更新

いつのまにか「すこやか健康フェア」が今週末に迫ってきました。

新潟県では、食物アレルギーの専門医が極めて少なく、「食物負荷試験」もキチンとやっている小児科医はあまりいません。

残念ながら、多くの患者さんが医師から負荷試験の存在すら知らされていない現状に、やるせなくなります。いつもの話の繰り返しになりますが、そうしていない医師は患者さんに全力を尽くして医療しているとは言えないのです。

9月中旬にあった小児アレルギー学会では、食物アレルギーを取り上げた会場はかなり混雑していました。全国的には、多くの小児科医が新しい情報を求めて学会に参加し、多くを学んできているのですが、新潟県となると参加するのはごく一部の小児科医であり、アレルギー検査の結果だけで食べられる・食べられないの判断をし、「食物負荷試験」の存在すら知らせていません。要は、最新情報を提供するどころか、旧態依然とした対応で、敢えて言えば、かえって患者さんを苦しめていると言えなくもありません。

こんな現状では、いつまで経っても患者さんは救われません。患者さんは医師を信用しているが、医師がそれに応えてないのはどう考えても理不尽です。それで思い立ったのが、「すこやか健康フェア」の開催です。

私がどれだけ食物アレルギーの講演を引き受けて県内をかけずり回り、「食物負荷試験」の存在を訴えても、多くの患者さんがかかりつけ医を“一方的”に信用しており、なかなか負荷試験を広められないのが現状です。

であれば、日本の第一人者の先生を連れてきて、話してもらおうと思ったのがきっかけです。当院の啓発活動の一番の目玉と言えるでしょう。関係各所に案内を送り、「そんなに有名な先生が来るなら、行ってみようか」と思ってもらおうという発想です。こういう活動をやっていると、負荷試験をやっていない医師には相当煙たがられていると思います。実際に邪魔をされることすらあります。

信じられないかもしれませんが、多分、自分の医院の患者が減ると考えての行動だと思っています。私は自分の患者を増やそうと思ってやっていることではないし、啓発活動を邪魔するのは筋違いです。この世界では、こういうこともあるのです。

逆恨みされようが、私は患者さんのために正しい情報を提供するため、啓発活動は続けていきます。今回、つまり10月6日は長岡市での開催です。初回から3回目までは、お膝元の上越市、昨年は新潟市、そして今回は県内で2番目の街の長岡市です。

以前も触れましたが、長岡市は食物アレルギーの取り組みが遅れています。いろいろあってそれなりに進んできたのも事実ですが、上越市、妙高市、柏崎市などと比べると、まだまだです。長岡市には、「食物負荷試験」のことを知らされていない患者さんも多いし、丁度いいと思っています。

昨年は10月1日に「すこやか健康フェア」を開催しましたが、実は、その日のうちに「来年は長岡で」と決まっていました。なぜなら、フェアの最後に参加者からアンケートという形でご意見を頂いたのですが、多くの方が長岡市開催をご希望されていたからです。

ついでに言えば、私の中では、今回の講師もその日のうちに決まっていました。昨年が福岡病院の柴田瑠美子先生をお呼びしました。押しも押されぬ日本の第一人者です。となると、やはり第一人者を呼ばないといけません。しかも、テコ入れが必要な長岡市開催となると、学校や保育所におけるアレルギー対応ガイドラインを中心になって作られた、相模原病院の海老澤元宏先生しかいないと考えたのです。

私も学会発表を通じて、海老澤先生からは「新潟に田中というやつがいる」と覚えて頂いており、確か10月2日に海老澤先生に講師の依頼のメールをお送りしました。それで快諾して頂いたのです。

長岡市から70キロの距離をかけて、当院を受診される患者さんは少なくありませんが、重症な方が多いのです。除去品目が多く、食事に苦労されているのです。となると、栄養士の立場から食事の工夫についても触れてもらわなければと思い、やはり相模原病院の管理栄養士の林典子先生にもお話し頂こうと考えました。

医師、栄養士として日本の食物アレルギーを支えている先生達であり、自分でいうのも何ですが、こんな豪華な顔ぶれの話を聞くことは新潟ではまず不可能でしょう。しかも、参加は無料です。

昨年は、新潟市開催で、新潟市で一番のイベント会場の朱鷺メッセの会場を満員にした実績があるため、今回は長岡市でメジャーなハイブ長岡の会場を一杯にしたいと思っています。とにかく、食物アレルギーで困っている患者さんや、そういう子ども達を支える仕事に携わる方々に参加して頂きたいのです。

今回の「すこやか健康フェア」は共催も後援もなく、企画から何からすべて自分でやっています。ただ、日々診療やっていて時間も限られ、特に今年は学会発表や講演が多く、余裕もありませんでした。しかも、宣伝や告知のツテもなく、やり方も不慣れで、どうやったらより広まるのかというのが悩みの種です。

一番患者さんが多い新潟市は、食物アレルギーの患者会である「わんぱくアトピッ子クラブ」さんから昨年に引き続きチラシをまいて頂いています。肝腎の長岡市は、患者会は存在しないため、当院に通院している患者さん数人に協力して頂き、子育て中のお母さんが立ち寄るようなところに、すこやかフェアの案内を置いて頂くようお願いしています。やはりこういう協力は不可欠ですし、とても有り難く思っています。

何とか成功させたいという思いは強いのですが、今更ジタバタしても仕方ありません。参加の申し込みは必要ないので、当日は一人でも多くの方にお集まり頂きたいと思っています。宜しくお願い致します。