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季節
2012年10月27日 更新

ちょっと前まで暑いと思っていたのに、季節の変わり目を“肌”で感じられる季節になりました。

暑い頃は、ヘルパンギーナや手足口病といった、いわゆる夏風邪が多かったのですが、今はほとんど見かけず、その代わり風邪引きさんが結構受診されています。寒暖の差のため、大人だって体調管理が難しいと思います。夜はかなり冷え込み、私も少し前に厚手の布団に代えました。

毎日、診療に没頭しているので、あまり季節の移り変わりを愉しむ余裕すらないのですが、秋は例外的と言えます。

どういうことかと言うと、ぜんそくとアトピー性皮膚炎が急に悪化することが多いからです。

テレビの天気予報で言っていましたが、今年の9月は過去最高に気温が高かったと言います。きっと新潟もそうだったと思います。そういう状況でしたが、今年もだいたい例年通りに8月の20日過ぎになると、ぜんそくの調子が悪くなる子がパラパラと見られるようになります。

秋の深まりとともに、徐々にぜんそく症状を訴えて受診する患者さんが増えていきます。当院はそういう患者さんが多いので、冷え込みの強かった日には「急に咳が増えてきた」、「夜に咳き込んで目が覚めてしまった」とおっしゃる患者さんが急増します。

夏は、ぜんそく発作が最も起こしにくい季節ですが、秋は起こしやすい季節となります。実際に、毎日診療していると、確かにその通りです。夏場はぜんそくの治療中の患者さんは「調子いいです」と口を揃えておっしゃいます。軽い患者さんの場合は、薬を飲む必要がないと判断し、一旦治療を中断しています。

そういった患者さんが、秋が深まっていくと、舞い戻ってこられるのです。中には「この患者さん、久し振りだな」と思うと、カルテをさかのぼり、前回の発作がいつだったか確認するようにしています。秋の次に発作が起こりやすい春に薬を飲んでいて、落ち着いたために治療を中止し、春以来に受診していることが分かります。

ただ、昨年の秋以来の受診の方も見受けられます。つまり、1年ぶりに症状がみられたことになります。つい先日、“超”久々に受診された患者さんは何と4年ぶりでした。

この1年、毎日のように診療していると、「10月が一番、調子の悪い患者さんが多い」と感じます。重い患者さんは、症状に見合った治療をガッチリとしているためか、あまり調子を崩さないようです。ですから、ステロイドを使った点滴治療は、今のところゼロです。

逆に、こういう時期に調子を崩せば、これまでの治療が治療不足であったであろうことが分かるので、治療を強化することになります。そうすれば、秋が深まろうと「調子がいいです」となり、発作を起こし、あわてて受診する、ということがなくなってきます。

これまで述べてきた通り、ぜんそくは秋に悪化しやすいため、咳で受診される患者さんが多いのですが、もう一つ気になる点があります。「皮膚が乾燥する」、「皮膚を痒がる」という患者さんが、ここ最近増えているのです。

これも、当院でアトピー性皮膚炎としてフォローしていた患者さんが、皮膚症状の悪化を訴えて受診されています。

例年は、11月の中旬くらいにアトピーが悪化したという患者さんが増える印象があります。要は、湿度が下がり、それに伴い皮膚の乾燥もしてくるのです。今年はちょっと早いなと感じています。少し前の寒暖の差が顕著に現れた頃から、そういう患者さんが増えてきました。

これも、3日程前の天気予報で言っていたのですが、東京ではその日がこの秋最高に乾燥したそうです。これも新潟もそう言えるのかは分かりませんが、乾燥傾向にあることは間違いないでしょう。となると、アトピー性皮膚炎の悪化も致し方ないと言えます。

ぜんそくとアトピー性皮膚炎の患者さんが悪化を訴えて受診されるケースが増えてくると、診療も忙しくなるとともに、秋が深まりを感じる、ここ最近はそういう日々が続いています。