小児科 すこやかアレルギークリニック

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電話取材を受けました
2012年11月01日 更新

水曜の午後は、当院は休診になっています。

今日から11月ですが、今月はアレルギーの講演が4件入っています。今年はこういった話をする機会がとても多いのですが、毎回反省があります。「あの話をすればよかった。こう話せはもっと伝わったのではないか。」という風にです。

食物アレルギーの話をすればいいのだから、毎回同じスライドを持っていって、同じようなことを話すのでは、それは私にとって許し難いことです。その間、学んだことや、経験したことがありますので、それを加えたり、いらないかなと思う部分は端折ったりもします。

今月予定されている講演のスライドの準備があまりできていないので、水曜の午後は“稼ぎ時”です。その他の平日では、毎日ヘロヘロになって帰りますので、翌日の診療に備えて体を休める必要があります。なかなか時間がとれないのです。

診療が終わり、医院のパソコンの前に座り、いざスライド作りの勉強を始めようと思ったら、メールが届きました。当院は、ホームページから「お問い合わせ」ができるようにしてあるので、しょっちゅうではないですが、メールを頂くことがあります。

今回のメールに目を通すと、差出人はNHKの記者のようです。地元のテレビ局からの取材依頼の時も、そういえばこんな風にホームページのお問い合わせの欄からでした。午後は時間的余裕があったので、こちらから電話することにしました。

昨年秋に、食物アレルギーによるアナフィラキシー時に対応薬としてエピペンが保険診療でまかなわれるようになりました。普通に考えると、エピペンが多くの患者さんに処方されるようになったはずです。ですが、必ずしもそうではなさそうだ、という点に着眼して取材されているようです。

もちろん、食物アレルギーに携わる専門医や親の会など多くの方に取材し、私のところにもお鉢が回ってきたという感じのようです。

この点に関しては、食物アレルギーの後進県と言わざるを得ない新潟県にいて、言いたいことは山ほどあります。いつもこの場で触れている通りです。アレルゲンを誤食することで、アナフィラキシーを起こしているにもかかわらず、近くの小児科医からエピペンを処方されなかったケースもあります。

エピペンが保険適応になり、重症な食物アレルギーの患者さんがこれまで自腹を切って、1万円以上支払って手に入れていたものが、格安で入手できるようになりました。医師も経済面をあまり気にせずに処方できるようになり、それは福音であったはずですが、残念ながらエピペンの処方の適応を十分理解している医師が少なく、そもそもエピペンは講習を受けていないと、処方すら許されません。処方できる権利を持った小児科医がとても少ないのが現状です。

県内を見る限り、エピペンの保険適応化は食物アレルギーの患者さんにとって、福音になっていないのが現状だろうと思っています。

きっと専門医の多くいる恵まれた状況にある都会と、新潟県のような地方ではだいぶ食物アレルギーの子を巡る環境は大きく異なるでしょう。新潟県でも、食物アレルギーの子を守るための環境づくりを広めたいと思って、私自身少しは努力してきたつもりですが、理解不足から来ることでしょうが、他の医師や園•学校関係者、行政側など多くの壁に阻まれてきました。打開できた部分もありますが、テコでも動かないところもあり、前途多難と言えます。

地方では、エピペンが必要な患者さんでも処方すらされていないケースも目立ち、保険適応となっても恩恵にほとんど預かれていないことなど、いろいろとお話しさせて頂きました。

先月開催した「すこやか健康フェア」は、地元のメディアに取り上げて頂き、食物アレルギーで困っている方々により知って頂きたかったのですが、地元のメディアに案内を差し上げましたが、返事も一切なし。残念ながら地元のメディアは、どこも食物アレルギーに理解が薄いようです。

電話の中で、やや愚痴っぽくなったところもあると思います(汗)。ただ、こうやって取材をして頂くこと自体は多いに歓迎します。理解のある記者さんもいるのだと嬉しくなりました。やはりメディアの力は大きいでしょうから、何からの影響力に期待しています。