小児科 すこやかアレルギークリニック

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書いてもらえない
2012年11月02日 更新

秋が確実に深まっています。

少し前にも書きましたが、外来の様子で秋の進行を感じることができます。つまり、寒暖の差のせいで、ぜんそくの患者さんが目立っています。また、乾燥も進んでいるようで、アトピー性皮膚炎が悪化したと受診されるケースも増えています。

地元における当院の知名度がより一層上がってきたように感じます。開院以来、コンスタントに新患の患者さんは多いのですが、他院で治療を受けていて改善がないと鞍替えされる方や、里帰り出産で戻ってこられている方が、赤ちゃんをつれて咳や湿疹の相談に来られます。

鞍替えの患者さんは、「医者を代えれば、症状が改善する」ことを知っている方が多いようです。私は、多くの小児科医が日頃多く診ている「アレルギー」に専門医と、そうでない医師がいることを知って頂く努力をしています。

ぜんそくもアトピー性皮膚炎も、食物アレルギーも、専門医と非専門医では見方(診方)が大きく異なります。多くの患者さんは、かかりつけ医を“信じて”いますが、かかりつけ医が本格的なアレルギーの専門医かと言えば、多くの場合でそうではないのです。

ですから、「信じ過ぎ」は危険なこともあります。診断が間違い、治療も間違い、それでいつまで経っても症状が改善しない、ということは頻繁に起こっています。自分の診断が間違っていることにすら気付いていない医師が結構います。

患者さんからすれば、紹介状を書いてもらい、かかりつけ医「公認」で専門医を受診したい気持ちも芽生えてくるのですが、そもそも医師自身が間違っていることにすら気付いていないため、紹介状すら書いてもらえないという患者さんが、県内には多いと思っています。

勝手に受診すると、それ以降かかりつけ医に診てもらえないんじゃないかと不安になり、そのまま我慢せざるを得ないという方が大多数だと思っています。ちょっと過激な言い方をすれば、「裏切っている」のは医師の方なのだから、患者さんは「裏切って」専門医を受診してもいいと思っています。

先日、こんな話を聞きました。数年前に100キロ以上離れた街から当院を受診された患者さんがいました。その身内の方で、やはり食物アレルギーで困っている患者さんがいるのだそうです。当然、当院の存在すら知らない訳ですが、当院にかかったことのある患者さんの親御さんが熱心に当院への受診を勧めて下さったのだそうです。

「公認」という形で受診を希望し、かかりつけ医に当院への紹介状を書いてもらいたいと希望したそうですが、何と「書いてもらえない」のだそうです。

なぜ「書いてもらえない」のか不思議に思っています。

「食物アレルギーは誰が診ても同じと考えている」、「紹介すれば患者が減り、収入が減る」、「自分のやってきたことが他の医師から否定される恐れがある」くらいしかその理由を思いつきません。

自分のやっていることに自信があれば、最近はセカンドオピニオンというシステムがありますから、他の医師にも積極的に診てもらって、自分の診療の正当性、妥当性を確認してもらうこともできるはずです。日本の医療の場合は、隠蔽体質なのか、やたらとオープンにしたがらないことが多いようです。

当院受診を勧めて下さっている親御さんへは、「うちは紹介状はいりません」と言いました。紹介したがらない医師のもとにかかっていては、いつまで経っても正しい医療は受けられないし、話を聞いただけで紹介状以上のことが分かります。当院に鞍替えされる患者さんのほとんどすべてが紹介状を持たずに受診しており、それで治療に困ったことはまずありません。

ということで、紹介状がなくて専門医への受診を躊躇されている方が他にもいらっしゃるなら、当院は紹介状がなくても気兼ねせずに受診して頂いても結構です。