小児科 すこやかアレルギークリニック

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講演後、ロタテック
2012年11月29日 更新

水曜の2時半から、消防隊員の方への2回目の講演がありました。

午前中の診療が終わり、慌てて家に帰り、スライドを2枚ほど追加しました。先回の講演後の質問タイムで2件あった質問はいずれもハチ毒に関するものだったので、ハチ毒のスライドを足した方がいいと考えたからです。

それから高速に乗り、ギリギリ会場に到着しました(汗)。1時間半の予定を、前回に引き続きやや時間オーバーしてしまいました。約2時間ぶっ続けで話し続けました。中越地区の他の消防の方々にもご参加頂き、アナフィラキシーへの関心の高さを感じました。

いつものことなのですが、講演に使ったスライドはパワーポイントで作成したものですが、それをウィンドウズなど他のパソコンでも見られるようにPDFファイルに変換したものを、差し上げています。手元の資料として、印刷したものもお渡ししていますが、細かい字が読めないため、あとでじっくりと見直しができるようにそうしています。

前回の参加の方から、私のスライドのファイルを有効利用させて欲しいと言う希望が相次いだそうで、もちろん了承しました。食物アレルギーによるアナフィラキシーを中心にした講演は、多くの消防隊員の方がほとんど聞いたことはないでしょうから、新鮮だったのかもしれません。

いずれにしても、2週に渡る大役を無事に終えることができました。

ホッとしたのも束の間、それから新潟市に行く用がありました。ロタウィルスの新しいワクチンの勉強会があり、19時前に始まります。講演会場をあとにしたのは17時頃でした。そこから新潟市まで80キロ程の距離があり、頑張って運転します。

これまでは当院では、ロタウィルスワクチンと言えば「ロタリックス」を用いていました。先発品なので使っていたのですが、今回は後発品である「ロタテック」に関しての講演会があったので、行かない訳にはいかないのです。2種類のワクチンのメリット、デメリットを見極めて使う必要があるからです。

話を聞いての私の印象は、“後出しジャンケン”だと感じました。

ロタウィルスワクチンは飲むタイプのワクチンなので、ロタリックスは2回、ロタテックは3回飲む必要があり、「3回も飲まなきゃいけないの?」と思っていました。最近は、赤ちゃんのワクチンスケジュールが立て込んでおり、生ワクチンを飲むことにより、次回のワクチンまで1か月空けなければなりません。

ロタウィルスは、毎年のように流行があり、実はひとりのお子さんが何度かかかっているそうです。“型”が違うので、何度もかかり得るのですが、ただロタはロタなので、2回、3回とかかるうちに軽く済んでしまうのだそうです。それは1回よりも2回目、2回目よりも3回目と回数が増えるにつけ、軽症で済むのだそうです。

要は、ワクチンを飲むことで、軽く病気にかからせるのと同様のことを作り出しているため、3回飲むことで予防もしくは、かかっても相当に軽症化できるという理論のようです。

先ほど、“型”が違うと書きましたが、ロタリックスは1種類の型、ロタテックは5種類の型に対応しています。新潟県内のロタウィルスの流行を精査すると、年によって流行する型が異なっているそうで、いろんなタイプに効き、しっかり免疫を付けられるのがロタテックと認識しました。

子宮頸がんワクチンも、サーバリックスとガーダシルという2種類あり、効く型に差があり、両者にメリット、デメリットがあるのですが、ロタウィルスワクチンの場合は、新しい方に部がありそうです。

ちょっと分からないのが、ロタリックスの場合、飲ませた直後にワクチンを吐けば、再投与になるのですが、ロタテックは吐いたら吐いたで、そのままとし、合計で3回飲ませるのだそうです。それも両ワクチンの差となっています。

「うちの子にも受けさせよう」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、産まれて間もない子が対象となっています。つまり、生後6~24週です。32週まで3回飲むことが推奨されています。

ロタテックは発売になってまだ間もないですが、一応ロタリックスとの違いは把握したつもりです。明日からの診療に役立つ情報が頂けたと思っています。

なお、新潟大学の教授が昨年代わり、感染症がご専門の先生になったので、今後は感染症に関する勉強会の機会が増えそうです。上越からは新潟市までは結構遠く大変ですが、小児科医として感染症に関しても新しい情報も含め知っておく必要があります。

アレルギーに関しては、学会に積極的に出掛けていますが、感染症も学ぶ機会も今後は増えそうで、有り難いなと思っています。