小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

お疲れさま
2012年12月04日 更新

先日、学会会場で「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2012」を見つけました。

ラッキーと思い、2冊買ってきました。ちなみに成人ぜんそくのガイドラインも並んでいたため、これも1冊買ってきました。

当院では、大人のぜんそくは診ないようにしています。何故なら、呼吸器内科という受け皿があるからです。

当院は、何でもかんでも引き受けようとは思っていません。確かに断らずに何でも診れば、経営は潤うでしょう。いつも強調しているように、非専門医は残念ながら専門医にはかないません。何でもかんでもできる医師なんていないのです。

敢えて言いますが、何でも引き受けることで、相当に無責任な医療をしている医院さんもあります。専門医は自分がどこまでできて、どれ以上ができないことを知っているので、責任感に満ちた診療をされています。それとは好対照と言えると思っています。

高校生など大人と言ってもいい年代のぜんそく患者さんを診ることもあり、当然成人ぜんそくの治療法も知っておく必要があります。ですから、成人ぜんそくのガイドラインもある程度は把握しておくことが求められるのです。

ただし、高齢になってくると、肺自体のその他の病気を合併してくることもあり、ぜんそくの治療だけでは対応できないことも出てくるでしょう。その辺の知識を持たないため、またそれは呼吸器内科の先生が専門分野であるため、私が診る必要がないと考えています。

食物アレルギーだと、大人の場合は、内科か皮膚科でも対応できないこともあり、それは私が対応しなければならないこともあるでしょう。受け皿がなければ、当然対応できそうな医師が対応に当たらなければ、患者さんは誰にも相談できないことになります。

さて、今回アトピー性皮膚炎のガイドラインの2012版を買ってきた訳ですが、それに伴い、「お疲れさま」と声を掛けてあげたいものがあります。

「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2009」です。

画像をご覧下さい。毎日、アトピー性皮膚炎の新患の患者さんが受診されると、アトピー性皮膚炎の診断基準や有病率、悪化要因、治療のページを指し示しながら説明しています。毎日のように使っていると、こんなに汚れてしまうのです…。

アトピー性皮膚炎についても、かなり誤診も多く、適切な治療がなされておらず、患者さんの湿疹が改善せずに、困り果てて当院を受診されています。ガイドラインを見てもらい、誤診されていれば、その根拠を示す必要があります。敵がアトピー性皮膚炎だとしっかり認識してもらうことから、治療がスタートすると言っても過言ではないからです。

新しいガイドラインもじきに手垢で汚れそうですが、2009年版はかここれ3年も私の“相棒”として頑張ってくれました。あまり本には感情移入しないタイプですが、ぜんそくや食物アレルギー以上に、手に取って患者さんに指し示してきたので、本当に「お疲れさま」と頭の下がる思いでいます。