小児科 すこやかアレルギークリニック

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お蕎麦屋さん
2013年01月09日 更新

先日、ソバの負荷試験をやりました。

一般的にソバは大人のアレルゲンとされ、よく「一生食べられない」と説明している医師もいます。

確かにそういうケースもあります。以前、食物アレルギーの分厚い本を読んだ時に、やたら詳細にページも割いて書かれていたので、ちょっと違和感が覚えたのですが、途中である事実を知り、スッキリしました。

その本を書いている先生自身がソバアレルギーで、ご自分の体験談も書かれていたのです。立食パーティーで和菓子だったか和食を食べたら、まもなくアレルギー症状が起こり、実はその食べ物に隠し味としてソバ粉が振りかけられていたということも書いてありました。重症で、アナフィラキシーも起こしており、治るのは難しいだろうと本を読んでいて感じました。

小さい頃にアレルギー検査をして、ソバの値が陽性だと、ソバを除去するように説明しています。往々にして卵や牛乳アレルギーを持っているので、そちらの解除を優先するからです。一般的にはソバは時々は食べますが、頻繁に食べるものではないため、後回しになってしまうのです…。

食物アレルギーは必要最小限の除去が推奨されており、本来なら後回しにするべきではないのかもしれません。私も負荷試験をやる時はいつも緊張しますが、ソバやピーナッツといった治りづらいとされる食品の負荷は尚更です。

今回、ソバの負荷試験をやったのは、実家がお蕎麦屋さんのお子さんでした。祖父がソバを打っていて、その際に舞ったソバ粉を吸って影響されたのかもしれません。アレルギー検査は、以前は陽性だったのですが、最近やった検査では更に低下していました。

そろそろシロクロをつけなければならない、そう思いましたし、親御さんもそれを望んでいました。

私自身、ソバはクラス2や3でも食べられるケースを経験しています。ただ、苦い経験もあります。幼児期にソバを食べてアレルギー症状を起こし、数年経って、小学校に上がる際に「ソバが食べられるかどうかハッキリさせて欲しい」と言われ、負荷試験をやりましたが、アレルギー症状が誘発されてしまったのです。

いつものことながら緊張して負荷試験に望みました。まず1本を食べても何も起きません。増やし方は決まりがある訳ではないので、少しずつ増やしていきます。何も起きません。私の方も「これはいける」と思いつつ、負荷を進めます。

結局、100gを完食しました。私も肩の荷が下りた気がします。

本人は、食べられた嬉しさが表情には出ていなかったのですが、きっと一番喜んでいるのはおじいちゃんなのだろうと思います。腕によりをかけて、孫に自慢のソバを食べさせたい、そう思っているに違いないと思っています。