小児科 すこやかアレルギークリニック

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つかみ取る
2013年01月11日 更新

最近は、負荷試験が多いです。

インフルエンザの患者さんも増えてきて、いつから休止にしようかと考えていますが、需要が多くタイミングが取りづらいのかなと思っています。

負荷試験は、除去してきたものを食べられるかどうか確認するのですが、場合によっては、以前負荷試験で食べられないと判明したものを、一定期間をおいて食べられるようになっていないか再挑戦するケースもあります。

小麦アレルギーが結構重症で、以前クラッカーで負荷試験をして、途中でアレルギー症状が出てしまったお子さんに、リベンジをするために再度負荷試験を行ないました。

結果から言ってしまいますが、途中で蕁麻疹が出てきて、リベンジはなりませんでした。負荷試験は、現実をみるための検査です。食べられれば「良かった」となりますが、食べられなければ「まだダメなんだ」となります。

以前も書きましたが、症状が出てしまえば、現実を突きつけられたことになりますが、ある意味でメリットがあります。誤食時の対応を身につける機会に変わるのです。

その患者さんは、アナフィラキシーの既往がありました。その時は顔が結構腫れたそうです。今回の負荷試験でも、顔や身体に蕁麻疹が出てきました。強い症状でなければ、というか様子をみて治まる程度の症状ならば、私の場合は抗アレルギー薬などの薬は使わない方針です。

ただ、ゆっくりと蕁麻疹が広がってきており、抗アレルギー薬が必要と判断しました。親御さんも顔の症状を心配されています。

負荷試験をやっている医師なら分かるでしょうが、内服させて30分くらいで落ち着いてくることも多いのです。しばらくして、診察を休止して診察に行きました。親御さんからすれば、顔の少しの腫れが非常に気になっている様子でしたが、私には先ほどよりも軽減していると判断されました。

ここは医院なので、「何かあれば対応するので、もう少し様子をみましょう」と言いました。案の定、症状は徐々に消失していきました。

親御さんからすれば、以前のアナフィラキシーの状況と少し重なる部分もあったでしょうが、冷静に判断すれば、軽い蕁麻疹が出たときの対処薬で対応できたことになります。私としては、誤食はいつ起きるか分からないため、症状が出た時の対応はよく覚えておいて頂きたいのです。

誤食の時はやや強めの症状だったのですが、今回は抗アレルギー薬の内服で乗り切りました。アレルゲンを食べることで症状が誘発される訳ですが、症状が重めの場合もあれば、軽い場合もあるのです。

どの親御さんにも冷静な判断を望むのは無理もあるでしょうが、今回のような負荷試験で症状が出た場合は、私の責任のもと、対処法を見て吸収して頂きたいと思います。

負荷試験で、症状が誘発されなければ良かったのですが、出てしまいました。残念ですが、残念がってばかりではいられません。その中からつかみ取れるところはつかみ取って頂けたのではないかと思っています。