小児科 すこやかアレルギークリニック

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2013年01月31日 更新

水曜の午後は、当院は休診になっています。

逆に、そこに仕事の予定を入れることがあります。今週は、新聞社の取材、来週は180キロ離れたT市に、エピペンの話をしに行かなければなりません。

食物アレルギーの死亡事故を受けて、食物アレルギーが注目されているように思います。食物アレルギーの啓発に力を入れている当院としては、今がチャンスと言えると思っています。

よくテレビなどで病気の解説を医師がやっているのを見掛けますが、専門でもないのに出てくる医師もいます。テレビ局の人選は問題のあることもあり、「医師なら誰でもいいのか?」と思うことすらあります。

食物アレルギーは、県内に専門医はほとんどいません。アレルギー専門医だから、食物アレルギーにも詳しいかと言えば、そうとは限りません。“片手で十分余る”程です。と言えば、どれほどがお分かりだと思います。

今回は、県内最大の発行部数を誇る新聞社さんから取材の依頼があった訳ですが、当院に声がかかり、ホッとしています。ハッキリ言って、詳しくない医師にポイントの外れたことを言ってもらっても困るのです。

昨日は仕事が終わり、取材が始まったのですが、テレビと違い、緊張はしないものです(笑)。

そうそう、先日地元のテレビ局で、取材の様子が放映された時に、当院で診ているお子さんが、テレビを見ながら急に興奮し始め、その先に私の姿があったということを話して下さるお母さんもいらっしゃいました。うちの子でさえも、そこまでは興奮しませんでしたが…。

それはさておき、先日東京で行なわれた食物アレルギー研究会で死亡事故の詳細な情報を仕入れてきたので、その辺の状況もお話しする必要もありました。どういう訳か、エピペンというショック改善薬が使用されたいたことが最初のうちは報道されていませんでした。実際は、使われています。

子ども達の間でアレルギー疾患が増えており、学校でいつ誤食が起き、危険な状況に陥っても対応できるように、学校や園職員がエピペンを使用できるような体制が整えられてきました。

薬を使っても助けられなかったとなると、これまで作り上げられてきた体制を否定するような動きが出てきては困ります。今回の教訓としては、「迷ったらエピペンを使用する」ということでしょう。

となると、多くの園•学校職員の方が結果的に打つ必要がなかった状態で、エピペンを打ったらどうなるのかということを知っておく必要があります。いつもエピペンの講演をする時は、この話は欠かさずしています。取材の際、私がいつも講演の時に使っているスライドを提示しながら、お話しさせて頂きました。

ここぞとばかりに、新潟県内における食物アレルギーの問題点にも触れさせて頂きました。

食物アレルギーの診断確定に避けられない「食物負荷試験」がほとんど実施されていないこと、当院の場合、負荷試験をやって思わぬアナフィラキシーを起こし、エピペン処方の必要性に気付いたケースもあります。ということは、負荷試験が広く行なわれていないとなると、“一触即発”の患者さんも少なくないと言うことになります。エピペンを持っていないから“軽い”と思っていたお子さんが、いきなりショック状態になることさえ想定されるのです。

新潟県内の30市町村で、エピペンを園で預かるという体制を整えていない行政は、まだまだ沢山あります。私はこの際、県内が一律に体制を整えて欲しいと願っていますが、それ以前の問題も抱えているため、一筋縄にはいかないのです。

いろいろな課題が見つかると、新聞記事の話のポイントも絞りづらく、難しいものになってくると思います。記者さんも今頃、頭を抱えていらっしゃると思います。

ただ、これまで私しか気付いていなかったような新潟県内の問題点が、徐々に浮き彫りになっていることは歓迎すべきことでしょう。記者さんには多いに悩んで頂き、なるべく現状に沿った記事を完成させて頂きたいと思っています。