小児科 すこやかアレルギークリニック

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2013年02月14日 更新

食物アレルギーの専門医は、県内には極めて少ないと繰り返しています。

事実なんだから仕方なく、その事を多くの人に知ってもらわないと、“事実”がねじ曲げられてしまいます。いつも言っているように、アレルギー検査の数値だけで食べられる・食べられないの判断をされてしまったりして、場合によっては、必要のない除去を延々と継続されてしまいます。

行政側も食物アレルギーの対応には困っていると思われ、地域の専門医と手を取り合うことで、スムーズに対応できるようになったりします。そうしていると、担当者と顔見知りになり、より連携が取れるようになると思います。

食物アレルギーの死亡事故は、多くの方々に衝撃を持って伝えられました。東京だけの問題だけではなく、新潟県内にいつ起こるか分からないと思っています。

あのニュースを聞いて、食物アレルギーにどう対応していいか分からなくなっている園や学校の現場もあるのではないかと考えました。そこで某市の担当者に連絡を取り、「現場で困っていませんか?」と聞いたところ、いくつかの園が手を挙げて下さり、昨日、その集まりがありました。

人数がそんなに多くないこともあり、当院に集まって頂きました。まずは、調布の死亡事故でどういうことが起きたのか流れを説明していきます。かなり難しい判断を迫られる箇所もあり、専門医でなければ対応は難しかったと思います。

しかし、今回のことから学び取らねばいけないことはありますし、ご両親の娘の死を無駄にしないで欲しいというご希望に沿うためにも、反省点をつかみ取らなければいけないと思っています。

本人がトイレに行きたがったそうですが、そこでおんぶをしてトイレに連れていく訳ですが、上体を起こしてしまいました。アナフィラキシーショック時には脳の血流を保つために、横に寝かせて、足を高くするショック体位をとることが勧められています。

また、アナフィラキシーショックでは皮膚症状が出ることが多く(出ないこともあり、その婆は判断が難しい)、服をたくし上げて皮膚を観察することも大切だと思っています。

そんな注意点を説明し、一般的な誤食時に対応もお話しし、その後質問を受け付けました。

そうしたら、園に通うお子さんの実際の対応に関する質問がいくつか出ました。いずれも私の患者さんで、重症だったり、稀なケースだったりします。結構、細かい話も出ましたが、さながら研修会や勉強会と言うよりは、「相談会」って感じでした。

ただ、現場の方々がいかに真摯に食物アレルギーのお子さんと向き合って下さっているかがよく分かりました。医院で診療しているだけでは、こういう話は聞けません。

普通、医療は医師と病気で困っている保護者との関係であることが多いのですが、給食の絡む食物アレルギーは、園•学校関係者との関係が大切になるケースも多いと思っています。

今回は医院に来て頂いての相談会でしたが、先週は160キロ離れた市に行ったように、「外に出ていくこと」が重要で、そうすることで現場の声を聞くことができるのだと感じました。