日曜日、不覚にも腰を痛めてしまいました…。
今はだいぶ良いのですが、家で休んでいました。よく健康を失って、初めてその大切さを分かると言います。腰は体の屋台骨ですから、痛い時はトイレに行く時も大変です。すぐ近くのテレビのリモコンを取りにいくのも一苦労です。
これまで怪我などしたこともなかったのですが、健康の有り難みを理解できました。医療に携わる者として、いい薬になりました(汗)。
当院は、開院して早いもので5年半になります。いま振り返るとあっという間でした。他の医院さんのことは分かりませんが、これまでの5年半、毎日のように診療していて、当院を初めて受診される患者さんの来なかった日は数えるほどしかありません。それだけ、困っているお子さんが多いと言うことでしょう。
未だに市外からの受診も多く、口コミか何かで当院を頼って下さる患者さんが多いことは、医者冥利に尽きると言ってもいいのかもしれません。
開業を思い立った頃は、新潟県にはアレルギー専門医が少なく、勤務医時代は毎日外来に出ることもなかったため、「開業すれば、毎日『アレルギー外来』ができる」と思っていましたが、その通りになっているように感じています。
冒頭に腰を痛めた話をしました。いわゆる、健康を害したということになるのですが、それはアレルギーでも同様です。
ぜんそくなら咳が長引き、夜に咳き込みや呼吸困難で目覚めることもあります。アトピー性皮膚炎なら皮膚の湿疹のため、痒くてイライラし、やはり夜に眠れなくなります。
当院のロゴマークをご覧ください。母がお子さんを抱きしめ、お子さんがスヤスヤ眠っているイメージです。アレルギーマーチという言葉があるように、0歳でアトピー性皮膚炎、1歳でぜんそくを発症するケースが多く見られます。こんな小さな赤ちゃんがアレルギーという慢性疾患を煩い、健康を害してしまうのです。
0歳や1歳で感染症にかかり、症状が悪化し入院治療を要することもあるでしょう。ただ、多くは急性疾患のため、退院後は健康を取り戻します。親御さんもいずれは、その時抱いた心配や不安も記憶も時間が薄れさせてしまうことでしょう。
一方、アレルギーの場合は、症状は長期に渡り、親御さんはゴールが見えない不安にかられてしまいます。いつも医療に関する問題点を指摘していますが、アレルギーに関しては専門的な知識を持った小児科医がとても少ないことは、親御さん自身が知っておく必要があります。上越ではそれは当院くらいしかありません。
ぜんそくを“風邪”や“気管支炎”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”や“乾燥肌”と誤診されている患者さんはとても多く、敢えて言えば、まともに診断できない医師が、正しい治療ができるはずがないのです。上越に限らないのでしょうが、子どものアレルギーは多くの問題点を抱えています。
腰が痛くなったことが、健康を害した子ども達を緊張感を持って診療しなさいと神様が与えてくれた試練とポジティブに捉え、気持ちを新たに頑張らねばと思っています。


