小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

30+30=60
2013年03月19日 更新

ようやく、春の訪れが確実なものであることが明らかになってきたようです。

年によっては4月に入っても平地でも雪が降ることがありますが、そろそろ冬タイヤから夏タイヤに代えようかと気持ちになります。

少し前までは、インフルエンザが流行していました。流行している割りには、患者さんの受診数がさほどでもなく、どうしたんだろうと思っていたら、予防接種の希望者もやや減っていました。最近、盛り返してきて、どうやらインフルエンザをもらわないようにと、受診を見合わせる方もいらっしゃったようです。

最近は、いろいろな受診があります。胃腸炎や溶連菌などの感染症のほか、ぜんそくの調子の悪い子、アトピー性皮膚炎の赤ちゃん、食物アレルギーの診断書の記載を求める患者さん、「食物負荷試験」を希望する方、花粉症の患者さんなどなどです。

当院を初めて受診される患者さんが、1日に10人くらい来られる日もあります。それだけアレルギーで困っている患者さんが多いと言えます。

午前中だけで、普通の小児科さんの1日の受診数くらいの患者さんが来られることもあるようです。以前も触れましたが、他院で治療しても改善がないと当院を頼って受診されるケースが後を絶たず、対応に時間がかかります。

昨日は午前中の診療が終わったのは、14時過ぎでした。お待たせして申し訳なく思っています。既に午後の部が始まる時間を過ぎており、5分で食事を済ませ、午後の診療に突入します。

時間がかかるのは、新患の説明に時間が取られることもありますし、午前中に実施した負荷試験の結果を受け、今後の食生活について指導するのにも手間が取られます。また、食物アレルギーの診断書を現在の食生活に見合ったものにするためには、問診も時間がかかります。

押せ押せで午後の診療がスタートした訳ですが、N市から食物アレルギーで相談に来られた患者さんがいました。いつも言っているように、専門医は極めて少ないため、アレルギー検査の数値だけで食べられる・食べられないの判断がなされていたりして、患者さんに誤った情報が与えられていることが多いのです。

その誤解を解くには、誠意を持って、根拠を示しながら時間をかけて説明するしか方法はないと思っています。

ちなみに、お決まりですが、アトピー性皮膚炎があるのが見逃されていました。市内の有名な皮膚科を受診していたようです。ことアトピー性皮膚炎の診療に関しては、有名とか、評判とか全く当てにならないと思っています。とにかく誤診が多いのです。

これもお決まりで、「食物負荷試験」のことが“封印”というか“隠蔽”されていました。そもそも卵は食べてもいないのに、卵アレルギーと診断されており、お寒い限りです。

患者さんを遠い、近いで区別してはいませんが、遠路遥々来て頂いた患者さんには、ちょっぴり余計に力が入ります(笑)。この患者さんは牛乳アレルギーもあり、こちらは摂取で症状が出るようです。当院得意の加工品を使った負荷試験を考えています。

もちろん親御さんは、除去のない生活をお望みでしょう。親御さんの負荷試験へのモチベーションを高め、解除していく方向に歩みださなければなりません。卵と牛乳とで、何度か受診して頂くことになります。充分は説明は欠かせません。

見逃されたアトピーのことも含め、30分以上はかかったとは思います。前医の方には申し訳ありませんが、もう元には戻りたいとは考えないのではないかと思います。

この30分の間に、風邪の患者さんを10人診た方が医院の経営は潤いますが、私自身儲けようと開業した訳ではないので、30分時間をかけることに後悔はありません。というか、時間を忘れて一生懸命話してしまうのです(汗)。

かかりつけの患者さんの診察の間に、パラパラと新患の患者さんも入ります。今度は市内の患者さんで、やはり食物アレルギーの相談でした。

またまたお決まりで、アトピー性皮膚炎とぜんそくが見逃されていました。食物アレルギーの相談なのに、アトピーもぜんそくも説明しなければならないのは、時間を取られますが、いつも言っているように親御さんはお子さんの持つ病気を把握し、理解しておかねばなりません。これまでかかっていた小児科にはできなかった訳ですから、私が代わりに説明する必要があるのです。

食物アレルギーに関しては、前医の診断書が分かりづらいからと園から当院に相談しなおすように言われたようです。持参した診断書を見て驚きました。当院の出している診断書を真似たようなタイプのものだったのです。

市内の幾つかの小児科が当院に断りなく、似た書式の診断書を出しているようです。まあ、医者の世界はこんなようなものです。ただし、残念ながら「食物負荷試験」をして初めて活かせるものなので、そこまでは真似しないと不十分と言えます。

また、「インタール」と「セルテクト」という内服薬がずっと連用されていましたが、必要ないであろうと即刻中止させて頂きました。多分、こういう薬を処方されている患者さんはまだまだいるのだろうと思います。いろいろ話しましたが、ぜんそく、アトピー、食物アレルギーと3つの病気を一通り説明するには、30分でも足りません。

新規受診の患者さんが多いと、一人一人に時間がかかりますが、中には30分以上かけることもあります。昨日は、2人だけに1時間以上かけた計算になります。

結局、いつもの時間に診療が終わらず、最後の患者さんの診察が終わったのが20時頃でした。当院の場合、19時頃に終わることが多いので、そのまま1時間が加わった格好です。

待ち時間が長くなり、他の患者さんにはご迷惑をお掛けしますが、時間をかけざるを得ない患者さんが今後も後を絶たないのだろうと予想しています。