広島から無事に帰還しました。お陰さまで、結構濃密な週末でした(笑)。
今回は、メリハリを付けようと思っていました。発表もするけれど、両親も行ったことがないようだし、滅多に行けない広島の観光もしたいと思いました(汗)。
学会の発表に関しては、以前も触れました。現実は、アレルギー専門医の資格を持っていても、その一部の小児科医しか「食物負荷試験」をやっておらず、アレルギーの心得のある小児科医でさえもそんな感じですから、アレルギーが専門でない先生で負荷試験をやるような医師はほとんどいないと思います。
しかし、乳幼児に5~10%の割合でみられる食物アレルギーを専門医でなおかつ、ごく一部の医師のみで対応できるはずもありません。
なぜ負荷試験が普及しないかと言えば、多くの医師が“食わず嫌い”になっているのだろうと思います。「アナフィラキシーを起こしたら責任が取れない」、「診療と一緒にやるのは不可能」、「除去しておけば何も起きない」などの理由が思いつきます。
アナフィラキシーを起こしても、繰り返し負荷試験をやっていれば、ショック状態に陥ることはまずなく、当院では早めに対応し、入院に至ることはまずありません。診療と同時にできるから、当院はやっている訳です。診療と一緒にやれないと言うのは、言い訳にしか過ぎないと思います。
また、解除しておいても問題は起きます。つまり、患者さんが卵なら卵を食べてはいけないと思い続けることにより、いざ負荷試験で食べさせようとしても、気持ちで食べられなくなります。年齢が上がれば上がるほど、精神的に食べられないお子さんの頻度は増してきます。負荷試験をやった際に、食べてくれないと、「もっと早くなんとかならなかったのか」と悲しくなります。
加工品を使えば、食べられる確率を著しく上げることができるという発表をしてきました。アナフィラキシーを起こせば、診療はストップして、その患者さんの対応に専念することになるし、起こさなければ、一般診療と同時並行は可能です。患者さん本人も親御さんも、食べられることで自信を深めてくれます。
リスクの低い負荷試験の方法を提示すれば、良心的な小児科の先生なら「やってみようか」という気持ちを持ってくれるのではと思ったのです。
土曜の10時15分過ぎから発表が始まりました。発表時間が3分だったため、かいつまんで話したのですが、それなりにスムーズに発表できたと思います。聞いて下さった先生から質問が出て「開業医なのにスゴい」という声も聞かれました。
ただ、私は専門医として当たり前のことをしているだけなのです。食物アレルギーの診療に負荷試験は不可欠なので、しない方がおかしいとすら思っています。そうは言っても、やり方を誰かから教えられて初めてやれるものなので、負荷試験が結構身近な存在になってくれればいいと思っています。
いくつか質問も出ましたが、無事に答え、発表が終わりました。私の発表の前後は大学病院だったり、アレルギー専門の大きな病院だったりしましたが、開業医だから研究できないとか、発表する材料もないと言うのも言い訳なのだろうと思います。もちろん大きな病院と同じような研究は難しいですが、開業医の立場で取り組み、成果を上げることは可能だということを少しは証明できたように感じています。
学会に参加して、勉強もし、さらに観光もと欲張ってしまいました。厳島神社に行ってきました。ご存知ない方もいらっしゃるでしょうが、厳島神社は宮島という島にあるため、フェリーに乗る必要があります。高速船に乗りました。
また、ラッキーなことに、3月30日に松江自動車道が開通し、アクセスがよくなったことを受けて、出雲大社にも足を伸ばしてきました。驚いたことに、広島と島根の県境で雪に降られてしまいました。レンタカーで自走していたので、突然の大雪に大いにビビりました。
実は、私は車が好きで、10年落ちですがスポーティーな車を買い、それを走らせて、日頃の診療の疲れをリフレッシュしていました。ところが、この冬に腰を痛めてしまいました。足回りがガチガチなため、腰に突き上げがあり、その車を乗り続けることが困難な状況になってしまいました。
仕方なく、腰に負担の少ない乗り心地のいい車に乗り換えようと思いました。相場より低く、程度の良さそうな個体をたまたま東京の中古車屋で見つけました。この日曜に納車という段取りを汲んでもらうことにしました。無謀にも、広島から羽田空港まで飛行機で帰ってきて、そのまま車屋さんへ寄って、新潟まで乗って帰るという強行軍を計画しました。
今回の出張で、新幹線、飛行機、高速フェリー、レンタカー、マイカーといろいろな乗り物に乗ることができました。「よく学び、よく遊べ」ということが少しは実践できたのかなと思っています。
とりあえず、テレビの取材も終わり、小児科学会の発表も終わったため、まだやることはあるのですが、ゴールデンウィークをどう過ごそうかと考える余裕が出てきました。
やや疲れは残っているはずですが、月曜からまた忙しくなりそうです。


