小児科 すこやかアレルギークリニック

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最速エピペン使用
2013年04月24日 更新

最近、エピペンの処方が多くなっています。

先日の日本小児科学会でも友人のアレルギー専門医の先生にお会いしましたが、そういうようなことを言っていました。

医師も処方するし、園や学校も「頑張って対応しなければ」という気持ちを持っているように感じており、お陰さまで講演の依頼がなかなか途絶えません。

食物アレルギーで困っている患者さんが市内や市外から受診されており、昨日も昼ご飯がビスケット4枚で、しかも食べたのが16時でした…(涙)。社会から少しは必要とされているのではないかと感じられ、頑張らないといけません。

昨日も食物依存性運動誘発アナフィラキシーと思われるケースが、偶然でしょうが同じ学校で2人同時に起きた話をしました。原因検索もやる一方で、エピペンの処方が必要になります。うち1人は既に処方しています。

実は、先月給食後に運動をしてアナフィラキシー症状を起こした男の子を、別に診ています。この子もエピペンが必要であろうと判断しました。

3月下旬に当院を受診し、4月の上旬にエピペンは処方しています。親御さんにはエピペンの取り扱いを示したDVDを観てもらう一方で、練習用のキットを使い、次回アナフィラキシーを起こし、呼吸困難がみられたらこのように使うんですよと話していました。

この前診療していたら、この患者さんが病院から紹介状を持って受診されました。週末にアナフィラキシーをまた起こしてしまったというのです。

よくよく話を聞いてみると、焼きそばを食べて、少し経って運動していたら、身体が痒くなり、呼吸困難も出てきたそうです。ちょうど母が見学に来ていて、お子さんの調子が悪いことに気付き、慌てて近寄ったそうです。

本人も呼吸困難があったのでしょう。お母さんも「エピペンを使わなければ」と感じており、お子さんも「打って欲しい」と言ったそうです。

先月アナフィラキシーのエピソードがあった時、病院を緊急受診し、この時の診察では酸素濃度が90%前半に落ちていたそうですが、今回の方が苦しかったようでした。

私が学会で不在で、しかも休日だったこともあり、エピペン使用後、病院を緊急受診されました。病院に先生にはご迷惑をお掛けしました。私がエピペンを処方して2週間後に使うことになるとは思ってもみませんでした。

そこで運動誘発ぜんそくではないかと言われたようです。確かに運動して、呼吸苦があれば運動誘発ぜんそくを考える必要があります。私はちょっと違うだろうと考えています。何故なら、この子は産まれて此の方、ぜんそく症状を起こしたことがないからです。しかも皮膚症状も見られていました。運動誘発ぜんそくなら、皮膚症状は見られないはずです。

エピペンの使用が早いという意見もあるようですが、食物依存性運動誘発アナフィラキシーと思われる症状が出て、呼吸困難があれば、早めにエピペンを使った方がいいと指導してあり、お母さんは我が子のために忠実に、適正に使って下さったと考えています。本人も先月よりは明らかに改善が早く、楽になったと言っています。

先日の日本小児科学会で、私の発表の次の先生がエピペンに関するアンケート調査の結果を報告されていました。皆さん不安に思うのが、「エピペンを使うタイミングが分からない」ということのようで、意見として一番多いものでした。

お母さんには、使用は決して早くはなかったのだろうと説明しました。運動好きのお子さんのようで、エピペンの再処方をして、次回のアナフィラキシーに備えなければなりません。

最近は、外来も混雑しており、昼休みの取れないくらいですが、そんな中、重症な患者さんにも対応しなければならず、エピペンの使い方や使うタイミングも、親御さんに理解してもらわなければなりません。

私のエピペンの指導も充分ではないとは思いますが、今回のお母さんの対応をみて、私の考えていることは少しは伝わっているのかなと感じました。

24日もある小学校に出向いてエピペンの話をしてきます。その際、今回のエピソードも披露し、早めに手を打つことが大切であるという話もしてこようと思っています。