いつもながらの講演ラッシュで、今日からの8日間で5回食物アレルギーについて話さなければならない状況です。
スライドは、その都度作っています。話の内容はそう変わるものではありませんが、その園や学校に通うエピペンを所持しているお子さんのエピソードも触れる必要があるため、それは毎回作り直しています。
スケジュールは押せ押せなので、スライド作りが全く間に合っていません(涙)。
救いなのは、最近は外来が比較的空いていること。スライドは夜中に作っているので、昼間も夜中も忙しければ、体が保ちません…。
先日、他の皮膚科にかかっていた患者さんが、当院を初診されました。
皮膚科からもらったキンダベートというステロイド軟膏を使ったら、顔が腫れてきたとかで、その皮膚科に電話したら休診だったため、当院を頼って受診されたのだそうです。
実際、診察してみると両まぶたの周りが腫れています。お母さんの言い方だと、キンダベート軟膏を塗って腫れたと聞こえます。ただ、軟膏を塗って即時型反応のようにすぐに腫れてくるということはまず経験しません。
こういう場合は、軟膏との因果関係を検証することになりますが、塗っていないまぶたが腫れたそうなので、関係は薄いように思います。
まだ離乳食を開始していない月齢であり、混合栄養でその日にミルクも飲んでいたため、「ミルクアレルギーか?」とも考えました。アレルギー検査も調べましたが、すぐには結果が出ないため、皮膚テストを行ないました。
結果は陰性で、ミルクアレルギーでない可能性も出てきました。いずれにしても、何らかの理由でじんましんが出ているようです。抗ヒスタミン薬を飲ませ、じきにまぶたの腫れは軽減してきています。
私には、その他に気になることがありました。皮膚がアトピー性皮膚炎を思わせるような箇所もみられていたのです。
この患者さんは、最近上越市に転居してこられましたが、以前いたK市の小児科と皮膚科、あとこちらに移ってこられて皮膚科を3件もの医療機関を受診されていました。
アトピー性皮膚炎の「ア」の字も言われず、とにかくステロイド軟膏だけが特に根拠も示されることなく出されていたことです。私にしてみれば、“誤診”されたアトピーの患者さんを診ることは日常茶飯事ですが、新潟県のアレルギー医療のレベルの不十分さをひしひしと感じます。
しかも、小児科同士、皮膚科との連携はほとんどありません。この患者さんも皮膚科が休診だったから、当院を受診されたのであって、実際に皮膚科に電話して受診を打診しています。
ある意味、休診さまさまと言えるのかもしれません。
この連携のなさが患者さんには、専門的な医療を受る妨げになっており、その辺を理解しておかないと、言い方は悪いですが痛い目にあってしまうのかもしれないと思っています。


