小児科 すこやかアレルギークリニック

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「給食が怖い」
2013年07月04日 更新

NHKの大河ドラマ「八重の桜」を欠かさず観ています。

小学校の修学旅行で会津若松に行きました。鶴ヶ城にも行きましたし、白虎隊が果てた飯盛山にも行きました。ただ、当時はどういう歴史があったのかは全く分かっていませんでした。

30数年ぶりに会津戦争のことを学び、しかもどういう経緯で戦争が起こったかが分かり、遅ればせながら理解し、そういう目を持って会津若松にまた行ってみたいと思っています。

戦争は男達の戦いでしたが、残された妻や子ども達も敵に捉えられるならと、一家で自害する人が200人もいたとか。潔いというか、こういうのを武士道と言うのでしょうか?。会津戦争は、女性、子どもも含め、会津藩というプライドをかけて戦ったと言えます。大河ドラマでもちょうどこの辺をやっており、今が見所だと思います。

これも少し前に書きましたが、幕末という時代は、「幕府を守る」、「旧体制を変え日本を変える」というようなそれぞれの正義のために命をかけて戦いでした。新政府軍しかり、旧幕府軍しかり、その他の幕末を彩った坂本龍馬、新撰組などそれぞれが筋の通った生き方をしており、各々に憧れすら感じます。立場が変われば、“正義”も変わってしまう、そう思います。

さて、昨日は上越市内の小学校と保育園をハシゴしました。16時から始まった小学校での講演後、質問がいくつも出たため、いろいろ話していたら、次の18時からの講演に10分程遅刻してしまいました。申し訳なく思っています。

それぞれの学校と園にアナフィラキシーの既往があり、エピペンを所持したお子さんが通っています。

エピペンを持っていれば、最悪、学校や園でエピペンを使わなければならないケースも想定されます。アナフィラキシーは早めに対応した方がいいと言われており、躊躇して、後手後手に回って欲しくないというのが専門医の意見です。となると、私の力の入れている、どのタイミングで打つかを頭に入れておく必要があります。

学校や園では一部の例を除き、給食を提供しない訳にはいきません。園で講演後、患者さんの担当の保育士さんとも話しましたが、「給食の時が怖い」と言っていました。

まだ若い先生で、これまで食物アレルギーを学ぶ機会もなかったでしょうから、理解不足が故の「怖さ」は偽らざる本音だと思います。ただ、ある程度は怖いという気持ちは持ち続けて頂きたいと思っています。油断は誤食につながってしまいます。

この園では、エピペンをまだ預かっていません。初めてのケースなので、マニュアルを作ったりしてから、そういう体制を作られるようです。

園長が言っていた訳ではないのですが、多分どの園も「できればエピペンは預かりたくない」というのが正直な気持ちなのだろうと思います。園の先生にとって、保育は業務ですが、エピペンの使用は本来は業務ではないはずです。ただ、園での生活に食事(給食やおやつ)は欠かせないため、重症児がいれば預からざるを得ない、のが時代の流れだろうと思います。

いろいろ検討していると、エピペンの預かり開始も遅れてしまうのだと思います。園側も怖いので、あっさりと預かりを決定できないのでしょう。

園の先生が「給食の時が怖い」と言っていましたが、立場が変われば、お母さんもそれ以上に給食の時間が怖く、不安なのだろうと思っています。

園は慎重な態度で検討した上で、エピペンを預かる体制を整えたいのでしょうが、親御さんからすれば、預かってもらうことで、少しでも肩の荷がおりるはずです。私としては、親御さんの気持ちを考え、1日もはやく預かりを決めて頂きたいと思っています。