週末は思いの外、忙しかったでした。
当院は、土曜を目指して受診される方が多いようです。市外からの受診も多く、結構忙しかったでした。その後、夕方から休日夜間診療所での仕事がありました。
今は、たいして感染症が多くないため、診療の合間に食物アレルギーの本を読もうと思っていました。いや、ヒマな時は受診がとても少ないため、本を読んでいる合間に診療するという言葉の方が適切と思えたりします(汗)。
ところが、ふたを開けてみたら、本を読むヒマなどほとんどありませんでした…。
どういう訳か、ハチ刺されの受診が5人ほどありました。幸い、アナフィラキシーに至るケースはなく、局所の腫れで受診される患者さんのみでした。あと、小児科では高血圧のお子さんを診ることなんてまずありませんが、高血圧の成人の受診も何人かありました。
日曜日は、お墓掃除とお墓参り。ここ最近は、お盆休みを利用して両親を旅行に連れていっているため、少し早めの時期にお墓参りをしています。日曜くらいしか行けないため、今年は早めに出かけてきました。
普段から診療や講演活動で忙しく過ごさせて頂いていますが、週末はできるだけ家族サービスに使いたいと思っています。新潟もようやく梅雨が明け、ようやく夏本番になりそうです。子ども達に“短い夏”を堪能させてやりたいのですが、なかなか時間が取れません(涙)。
さて、当院はここ最近は、“夏休みらしい”負荷試験を行なっています。どういうことかと言うと、小学生以上の年代で学校を休まなくてもいい夏休みを利用した負荷試験が目立っています。
普段は、卵や乳の負荷試験が多いのですが、ピーナッツや木の実、甲殻類などの負荷試験も目立ちます。ピーナッツやエビなどは少量でも強い反応を起こし得る食材として知られています。
アレルギー専門医であっても、これらの食品が血液検査が陽性であると、負荷試験を躊躇することもあると思います。当院の場合、ピーナッツがクラス4以上で負荷試験を実施したケースはなかったと思います。クラス2程度なら時々やっていますが、数字が高いと「負けるケンカはしたくない」というのが本音です。確かにやってみないと分かりませんが…。
教科書というか、食物アレルギーの本に、エビはクラス4の結構高い値でも負荷試験で症状の出るのは2割程度で、アレルギー検査が陰性であっても症状が誘発されることがあると書いてありました。結構とズレがあるということです。
先日、アレルギー検査の数値が複数の食品で陽性で、あれもこれも食べたことがないという患者さんにエビの負荷試験を行ないました。ちなみに数値はクラス4でした。
エビでアナフィラキシーショックを起こした患者さんの経験もあるため、「負荷試験はする必要がないのでは?」と思っていましたが、食べたことがないので、またクラス4と高くても8割は食べられるというデータを信じて、思いきって負荷試験を行ないました。
当院は、診療と同時並行で負荷試験を行ないますが、やはり緊張を強いられます。それでも、ここで私が「負荷試験をやろう」と言わなければ、「もしかしたら一生除去をし続けることになるかもしれない」と思ったら居ても立ってもいられず、一肌脱ごうと思ったのです。
最初は、エビ1尾の1かけら程度からスタートして、食べ進めますが、何も起きません。こちらも「何か起きるはず」という気持ちもありますので、今度は2かけらと慎重に進めていきます。
結局、用意した5尾を完食してしまいました。私は「あぁ、教科書通りだった」、そう思いました。
このお子さんは、数値の高い食品が多いため、今回の負荷試験結果を受けて、もしかしたら他の食品も解除できるかもしれません。先日の調布市の食物アレルギー対応の最終報告書ではアナフィラキシーを起こしやすいピーナッツとソバは給食では用いないという決定がなされましたが、エビは含まれていません。実際に、中華丼の具に使われていたりします。
クラス4のお子さんが、みな食べられる訳ではありませんが、当院では、卵の値がクラス6であっても、負荷試験をやって何も症状が出ないことを3人経験しています。こういう経験があるからこそ、特に卵に関しては、数値が高くても食べられないものとは決めつけるようなことはしていません。
今後は、甲殻類に関しても「高いから絶対に食べちゃダメ」と言わなくて済みそうです。やはり基本に忠実に「負荷試験をやってシロクロ付けませんか?」と言っていこうと思っています。


